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タカちゃんが呼んでくれたタクシーに乗って、私は不安になりながらもケンちゃんが運ばれた病院へと向かった
病院に着くと、すぐにタカちゃんに手術室とは別の方へ連れて行かれる
「ドラケンのところ行く前にお前も手当してもらってこい」
「...うん」
病院側へ事情を話し、骨に異常がないかレントゲンを取って貰ったけど幸いにも骨は折れていなかった
ただ背中は重要な神経が通っている為、酷いと呼吸障害や手足の麻痺が残ったりなどするそうで医師には年頃の女の子なんだから気をつけなさいと注意された
手当が終わり、待っていてくれたタカちゃんと一緒にケンちゃんのところへ向かった
「... ...ねぇ、万次郎達はいつもそんな危ない喧嘩してるの？」
タクシーの中でずっと考えてた
今回のケンちゃんみたいな、タケミっちみたいな命に関わるような大怪我を誰かがしてしまうかもしれない喧嘩をいつもしてるのかなって
「初めて万次郎が、みんなが目の前で喧嘩してるの見た...
万次郎とよく一緒にいるのに、今までそんなこと一度もなかったから"喧嘩って言っても命に関わるような怪我までにはならないんだ"って勝手に思ってた」
ちょっとした言い合いで、たまに殴っちゃったり...そのくらいのものだと、万次郎達がする喧嘩のことを軽く考えてた
万次郎がほとんど怪我しないから、みんながあんな大怪我をすることがあまりなかったから勝手にそう思い込んでた
だけど、それは私の勘違いだった
みんながしている喧嘩は言い合いじゃなく、殴り合いだった
バットやナイフだって使ってくる人もいるんだって今日思い知らされた
「...ケンちゃん、死なないよねっ？」
足を止めると、今まで我慢していた涙が私の目から止まることなく流れ出す
「死なねぇよ」
流れる涙を何度も手で拭っていると、今ケンちゃんのところにいるはずの万次郎の声が聞こえて、見ると万次郎がタカちゃんの少し後ろに立っていた
「ケンチンは、絶対大丈夫だ」
なんでだろう
万次郎が大丈夫って笑う時は本当に大丈夫な気がして、凄く安心するの
根拠なんて何もないのに安心できるんだ
「だから、もう泣くな」
万次郎は私の前まで来ると、優しく頭をポンポンと撫でてくれた
そして、万次郎とタカちゃんと一緒にケンちゃんが手術をしている手術室の前まで行った数分後、ケンちゃんの手術が無事成功したことを先生から告げられた
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娃莉紗(プロフ) - arare19951997さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです(´；ω；｀)とても励みになりました！これからも更新頑張ります！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
arare19951997(プロフ) - おすすめに出てきて一気見しましたが最高すぎます....続きが気になって仕方ないです！ (2021年9月6日 3時) (レス) id: 8b071c29e9 (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - ゆめさん» いえいえ大丈夫ですよ！ありがとうございます(∩^ω^∩) (2021年8月25日 21時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - えと、これは凄くいいと思います！ (2021年8月23日 1時) (レス) id: 4ee90a6222 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ごめんなさい！書くとこ間違えました泣 (2021年8月23日 1時) (レス) id: 4ee90a6222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：娃莉紗 | 作成日時：2021年8月15日 18時
