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「...あ、雨だ」
ポツポツと雨が降ってきて、傘を持っていなかった私はエマちゃんの傘に入れて貰った
どんどん雨が本降りになってきた時、ぺーやんが特攻服を着て私達の前に傘もささずに現れた
「深刻な顔してどうしたのぺーやん？」
「...エマ、Aと向こう行ってろ。それからA、この傘さしとけ」
ケンちゃんも何かを察したんだろう
ぺーやんの表情と雰囲気は、穏やかなものではなかった
ケンちゃんは自分の傘を私に渡して、ぺーやんの近くへ行った
「ぺー、やっぱお前は納得いかねぇか。俺が気に入らねぇんだろ？タイマンか？」
首の骨を鳴らしながらぺーやんに近づいていくケンちゃんに、私もエマちゃんも不安に思いながらもただ見ていることしか出来ない
私は、急用が出来たと言ってまだここに来ていない万次郎に連絡しなきゃと携帯を取り出して電話をかける
きっとぺーやんは、パーちんのことが納得できなかったからケンちゃんに会いにきたんだ...
「...あ、万次郎？」
『どした？』
「あのね、ぺーやんがーーー」
パーちんのことでケンちゃんと揉めそう
そう伝えようとした時、誰かが走ってくる音が聞こえてきた後にエマちゃんのケンちゃんを呼ぶ鬼気迫った声が私の耳に届いた
「っケンちゃん！」
ぺーやんにばかり気を取られて、ケンちゃんも背後から誰かが襲ってくるなんて思わなかったんだろう
すぐ後ろにバットを大きく振りかぶった人がいて、私の体は勝手にケンちゃんの方へ向かっていた
「っA姐？！」
ケンちゃんから借りた傘と、万次郎と繋がっている携帯も手から抜け落ちた
近くで携帯がカシャンと落ちる音が聞こえたような気がしたけど、そんなことは今どうでも良くて
「ーーーーっ！」
ケンちゃんを力一杯、体当たりで突き飛ばしてすぐ、背中に言葉にならない程の痛みが走り私はそのまま地面に倒れ意識を手放した
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娃莉紗(プロフ) - arare19951997さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです(´；ω；｀)とても励みになりました！これからも更新頑張ります！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
arare19951997(プロフ) - おすすめに出てきて一気見しましたが最高すぎます....続きが気になって仕方ないです！ (2021年9月6日 3時) (レス) id: 8b071c29e9 (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - ゆめさん» いえいえ大丈夫ですよ！ありがとうございます(∩^ω^∩) (2021年8月25日 21時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - えと、これは凄くいいと思います！ (2021年8月23日 1時) (レス) id: 4ee90a6222 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ごめんなさい！書くとこ間違えました泣 (2021年8月23日 1時) (レス) id: 4ee90a6222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：娃莉紗 | 作成日時：2021年8月15日 18時
