15. ページ16
「...来た来た」
タカちゃん達が見る方向に目をやると万次郎がバイクでこっちに向かってきているのが見えた
目の前に万次郎のバイクが止まり、私達はすぐそばに寄る
「万次郎、もしかして寝てた？」
「朝までバイク流してたから...ごめん、電話気づかなかった」
「いいよ全然、なんとなくそうかなって思ったから」
「悪ぃな三ツ谷」
「ちょうど暇だったし、なんてことねぇよ」
万次郎からヘルメットを受け取って、後ろに乗ろうとしたら万次郎が私の持っている袋をじっと見ていたことに気づいた
「ん？どうしたの？」
「それ服か？」
「違うよ？明後日のお祭りで着る浴衣！」
「去年のあるじゃん」
「あるけど、新しい浴衣着たいじゃんっ」
「...去年のでもいいと思うけどな。女ってなんで毎年違う浴衣着るわけ？エマも新しいやつ買ってたし」
「女の子はそういうものなの」
「...そういうもんか？」
「まぁ、そういうもんじゃねーのか？女子って」
この場にいる女子の味方はタカちゃんだけだ...
万次郎も圭ちゃんも千冬くんも女ってよくわかんねー、大変だなーって感じだし
「少しでも可愛く自分を見せたいじゃん！男の子だって少しでも自分をかっこよく見せたいでしょ？」
「何お前、可愛いって思われてぇの？」
「思われたいっていうか...可愛い格好したいじゃん」
「... ...」
「え、なんでそこで拗ねるの？」
「拗ねてねーし」
「いや拗ねてるじゃん！」
「拗ねてねぇって」
そんなやりとりが圭ちゃんに"お前らいい加減付き合えば？"と言われるまで続いた
「え...なんでそこで付き合うって話になるの」
「あ？どっからどう見てもお前ら両想いだろ」
「... ...え」
「...バカ」
「あああぁぁぁ」
ケロッとした顔で当たり前のようにとんでもない爆弾発言をした圭ちゃんを見てタカちゃんは頭を抱え、千冬くんはめちゃくちゃ焦っていた
「帰るぞ、A」
「...あ、うん...今日は付き合ってくれてありがとう」
何が何だかまだ理解が追いついていない状態で、私は万次郎のバイクに乗ってタカちゃん達と別れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 288人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
娃莉紗(プロフ) - arare19951997さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです(´；ω；｀)とても励みになりました！これからも更新頑張ります！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
arare19951997(プロフ) - おすすめに出てきて一気見しましたが最高すぎます....続きが気になって仕方ないです！ (2021年9月6日 3時) (レス) id: 8b071c29e9 (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - ゆめさん» いえいえ大丈夫ですよ！ありがとうございます(∩^ω^∩) (2021年8月25日 21時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - えと、これは凄くいいと思います！ (2021年8月23日 1時) (レス) id: 4ee90a6222 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ごめんなさい！書くとこ間違えました泣 (2021年8月23日 1時) (レス) id: 4ee90a6222 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：娃莉紗 | 作成日時：2021年8月15日 18時
