帰り道 ページ2
ある日の放課後カフェにて
ここ二日スンフン来てないなー
友達のユミ 「えっ何!好きなの〜？最近仲良いと思ったら」
ち、ちがうよ！！ ただ気になっただけ！
「ふ〜ん なるほどねぇ」
「最近ほら事務所のオーディション番組出てるから忙しいんだよ」
なにそれ？知らない
「知らないの？面白いから見てみなよ」
そう言って動画を差し出してきた。
クセのない透き通った歌声に暖かみのある美しい高音、キレキレのダンス、鋭い目つき
((なにこれ……めちゃくちゃかっこいい。。。
ユミと別れた後、興奮冷めやらぬまま帰路を辿っていると横断歩道の向こうに見慣れたシルエットを覚えた。
((スンフンだ、、練習の帰りかな
スンフン！
「うん？」
そう振り替える彼の声は枯れていて心なしか弱々しく聴こえた。
おっA、
目には泪が滲んでいてぎこちなく笑おうとすると溢れそうだった。
、、、帰りこっち？
「うん」
私の狭い歩幅に合わせて同じ方向へ歩き出す。
練習？
「ううん今日は収録だった」
そっか、
、、、、なんか……あった？
勇気を出してそう聞くと、少しの沈黙のあと思わぬ返事が返ってきた
「脱落した(笑) 俺終わったの」
「これからどうやって生きてこ笑」
自嘲的な笑みを浮かべる彼の表情がより言葉の重みとその切なさを増幅させた。
彼は天を仰ぎ下唇をキュッと噛みしめた。その瞳から一筋の涙が頬を伝う。その瞬間、糸が切れたように彼の瞳からは涙が溢れ、私の肩に顔を埋めた。いつもは決して見せない彼の表情に胸が苦しくなった。私は蠢く感情に理解が追いつかないまま呆然と彼の背中を擦った。
괜찮아 울지마 잘 했어
大丈夫 泣かないで よくやってるよ
そう繰り返し言うことしか出来なかった。しばらくして、落ち着いたのか彼は顔を上げる。どこか晴れやかな表情に少し安心した。
「はぁ(笑) ごめん」
彼は涙を拭きながら恥ずかしそうにそう言った。
応援してる
「うん頑張る」
じゃあね！
そう言ってまた一人で歩きだす
キャッｯ
気づくと私は彼の太い腕に覆われていた。苦しいくらいに強く私を抱きしめていた。
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ぺウォン(プロフ) - Mariさん» ありがとうございます！ (2019年1月17日 15時) (
レス) id: 99709032dd (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - Twitterで読者になりますって言ってた者です！小説すごく気に入りました！続きを楽しみにしています！ (2019年1月17日 14時) (レス) id: 83f316949e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺウォン | 作成日時：2019年1月15日 9時
