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春は、いつの間にか終わっていた。
たまに、友達に
「動物作って！動かして！」
と言われることがある。
だけど、俺は
あのことから力が使えなくなっていた。
そういわれたときは必ず、
『もう使えないんだ。』
って、笑顔で答える。
あの時、初兎が見せた笑顔みたいに、
そして、
『俺の力、あの子が全部持ってちゃったんだ。』
そういって、
雪は溶け、
青々しい葉が生えている地面に
指で雪兎を描いた。
あの日、俺が作ってしまった初雪兎だ。
あの子は、
きっと、俺がこれ以上動物を作って、
命を軽く思ってしまわないように、
俺がこれ以上泣かないように、
初雪と一緒に、
俺の力を持って行ったんだ。
来年。雪が降って、
初雪で雪兎を作ったら、
名前はきっと付けない。
でも、
今年のように、
その兎にリボンをつけてあげるんだ。
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ひより - え 好き（（ 最後は切なかったけどめっちゃ好きです！(๑>◡<๑) (2022年8月20日 13時) (
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