続 : ソノ恋依存性ニ注意セヨ。[時透無一郎]

依存性55 ページ30

無一郎side


“怒ってますか？”と問われると
別に怒ってる訳じゃない。


はぐれた事に関しては怒ってると言うより
探す手間が増えた事が面倒だっただけ。


なのに、もやもやして変な気分…






A「そう言えば煉獄様がたまには
御屋敷へ足を運んで欲しいと言っていましたよ」





“煉獄様” 他の人はそう呼ぶのに
僕の事は“霞柱様”と呼ぶんだよね。


なんで？どうして？
そんな疑問が頭の中をグルグルする。







時『ねぇ、なんでっ…(えっ今、僕何を言おうとして…)
……いや、なんでもない』



僕が黙り込むと


A「？？…どうしたんですか？」


と顔を覗き込んで来た。


どうしたんですか？
…本当、どうしちゃったんだろうね。






《なんで僕の事は名前で呼ばないの？》


そんな事すら聞けない。




時『なんでもない。忘れていいよ』




なんでもない、なんて嘘なのに。





それからAは何も聞かずに僕の後を
追い掛けて来た。




必要な食材などを買って屋敷へ戻る間
僕は何で、もやもやしてるのか
考えていたけど分からなかった。



懐(ふところ)に隠した簪は渡せてない。




Aが僕の事を好きだと言ったあの日から
その“好き”って言うのがどんな感じなのか
知りたくて、何度もAに聞いたんだ。




“僕の何が好きなの”と。



納得出来る理由が欲しい。


だけど、Aは言葉にするのは難しいと
言ってばかりだし、何も分からない。






僕のこの、もやもやした感じとか
心が温かくなる感じの答えが
なんとなくそこにある気がするのに…





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時『コメントや評価ありがとう』
作「本当にありがとうございます〜！」
時『作者更新遅くない？やる気あるの？』
作「も、申し訳ございませんっ！
やる気出します…！！」
時『皆も応援してあげてね』
作「宜しくお願いしますっっっ！！」

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