続 : ソノ恋依存性ニ注意セヨ。[時透無一郎]

依存性㊼ ページ22

_


“そう言えば思い出したんだけど”っと
団子を持った霞柱様が言った。



時『……なんでそんなに僕の継子になりたかったの？』




私を見つめながら問いかける。


危うく手に持つ団子を落とす所だったわ…



A「えっ、と…その…」


認めてもらいたいから。
もっと正直に言えば側に居たいから。


でも、住込みで稽古をつけてもらえて
その不純な理由はもうなくなった。






なかなか返事をしない私に


時『特に理由は無いって事？』


と圧を掛けて来るのに焦ってしまい




A「＿＿＿＿だからっ！」


時『え？なに…？聞こえなかった』


A「好きだからですっ！！」




自分でも引くくらい大きな声で告白してしまう。



時『…………え？どういう…意味……？』


目を丸くして驚いている。


A「あっ、いえ…っそ、の…
ずっと霞柱様に認めてもらいたくて……
え…っと……好き、です」


黙り込んでしまう霞柱様に
稽古の話はなかった事にされるかもしれない
最悪もう出て行ってと言われるかもしれない



勢いで伝えてしまった気持ちに後悔しかなかった。



時『……よく分からないのだけど』


その後直ぐに“好きってなんだろうね”と付け足した。



A「……はい」



それ以上なにも言えずに黙っていると



時『これ食べたら手合わせね』


と団子を口に含んだ。




やってしまった。

勢いで気持ちを伝えてしまうなんて…
今まで我慢して来たのに…！！





だけど、追い出されなかったし稽古も断られなかった…




とりあえずは良かったんじゃないか、



そう思う事にした。
と言うよりそう思わないと落ち込む。




団子を頬張って飲み込み


A｢よーし！やるぞー！！｣


と気合いを入れたら


時『声が大きい』


とまた怒られてしまった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
作者です…
やっと告白まで来ました…汗
3章くらいで終わらせたいんですが
なかなか難しいですね‪( ; ; )‬
そして更新遅くてすみません(土下座)
見てくれてる人居るのかな( °_° )←

依存性㊽→←依存性㊻

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す