続 : ソノ恋依存性ニ注意セヨ。[時透無一郎]

依存性㉚ ページ3

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甘「もうっ！Aちゃんたらまた無茶して！」


プンプンと怒っていても可愛いんだよね…

A「ごめんね…？」

“心配したんだからぁ〜！”と抱き締められた。


甘「もう本当に大丈夫なの？」

A「うん！もうばっちり！」

私がそう言うと“良かったわ！”と微笑んだ。



甘「今日も無一郎くんの所へ行くの？」


A「そのつもりだよっ！」


そう、私は霞柱様に継子として認めてもらいたい。

だから暇さえあれば、ほぼ毎日の様に
屋敷へ行って継子にして欲しいと頭を下げている。

……勿論、ずっと断られているし
激務の柱である彼は不在の時の方が
圧倒的に多いのだけれど。




甘「じゃあ、行く前に一緒に柔軟しましょう！！」



そう言って私の手を引く。



柔軟はもう慣れたもので、股割りだって完璧。
蜜璃ちゃんの様なしなやかさには、まだ程遠いけど
体の柔らかさにはそこそこ自信はある方だと思う。







････



甘「やっぱりAちゃんと一緒に柔軟するの
楽しくて大好きだわ！！
……だけど、沢山動いたからお腹空いちゃった！」

笑顔の蜜璃ちゃんとちょっとげっそりの私…


休養していたから身体鈍(なま)ったのかも。


伊「……甘露寺」


甘「あら！伊黒さん！！」

そう言って駆け寄る蜜璃ちゃん…と
優しい瞳をしてる伊黒さん。


………………なんとも、もどかしい。


伊「なんだ、Aも居たのか。
また無謀な鍛錬で身体を壊したと聞いたが
…元気そうだな。別に心配などしてないが」

A「伊黒様も相変わらずで何よりです！」

そう言うと鼻で笑われた。


A「私はこれから霞柱様の所へ行きます！
どうぞおふたりで楽しんで来てください」

ニヤニヤしながらそう言うと

甘「Aちゃんも一緒に行きましょうよ！」

と言われたが、伊黒様は空気を読めと言わんばかりに
睨み付けてくる。


言われなくても分かっておりますとも……


A「今度また一緒に行かせてもらうね！」


コソッと“早く霞柱様に会いたいから”と
蜜璃ちゃんに耳打ちすると

きゃーーーっと両手を頬に当て


甘「絶対次は一緒に行きましょうね！！」


と目をキラキラさせながら私の手を取った。

A「うん！楽しみにしてるね！
(伊黒様、これで満足ですか)」


伊「……(それで良い)」


何なんだろう、この心の会話……

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