続 : ソノ恋依存性ニ注意セヨ。[時透無一郎]

むいくん 誕生日企画* ページ11

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大学生の同級生カップル

一人暮らし

･････



8/7 PM.11:40
無一郎くんの部屋で今日はお泊まり






ボーッと映画を観ていたら



無『A、明日何の日か知ってる？』



後ろから私を抱き締めながら耳元で囁いた。



A「明日…？立秋」


無『そう言うんじゃない』


A「んー、じゃあ…無限の日」


私がそう言うと大きな溜息をついた。


無『それ、本気で言ってる……？？』


無一郎くんのちょっと哀しそうな声。


ちょっとからかい過ぎたかな、と反省する。






A「…………無一郎くんの生まれた日」



私がそう言うと顔は見えないけど多分笑ってた。



無『…覚えてた』


A「うん、覚えてたね」


二人でクスッと笑う。



横を向くと鼻と鼻がくっつきそうな距離
キスしたい、なんて言葉は必要なくて…
なにも言わなくても意思が通じてるかのように
口付けを交わした。




無『A、好き』


A「私も好きだよ」


何度も何度も聞いた台詞も、交わす口付けも
いつまでも新鮮で


無『来年も一緒に居ようね』


A「それ、去年も一昨年も、その前も…
ずーっと言ってる！」


そう言って私が笑うと


無『来年も再来年も、その次も言うね』

と無一郎くんも笑った。



無一郎くんの体に体重を掛けると
抱き締めている腕にギュッと力が入った。



無『A……』


愛しそうに私を呼ぶ声も


A「どうしたの？」


無『……ちょっと太った？』


なんてお腹の肉を摘んであどけなく笑う顔も


A「太ってない…！もうっ！」


無『はいはい、太っても好きだよ』


私の頭を撫でる手も


A「無一郎くんが太ったらやだ」


全部大好きで仕方ない。


無『えー、好きで居てよ。
僕がおじぃちゃんになっても』


A「その頃は私もおばぁちゃんだね」


この先もずっとずっと


A「あっ！日付……っ！1分過ぎちゃった…」


無『本当だ、0時過ぎてる』


この日に、この言葉を無一郎くんに
一番最初に言うって決めてる。







A「お誕生日おめでとう！無一郎くんっ！」








時『ありがとう』



ニコッと笑う無一郎くん。


今日という日が無一郎くんとって
最高に良い日になるように。



･････


時『プレゼントはAで良いよ』

そう言って押し倒されたのは言うまでもない。

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