中二病のヒロインは一番隊副隊長【銀魂】② (ページ49)

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第九十六訓ケンカした時はお互い譲り合いの心を持つべしページ49

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土方side

自分の部屋に返ってもモヤモヤとイライラが消えず落ち着かない。理由くらいわかってる。

土「あぁー！めんどくせぇ！」

気づけばAの部屋の前で足が止まっていた。

土「入るぞ。」

『どうしました？』

土「いや…別に急ぎの用じゃねぇが。あれだ…傷はどうだ？」

『もう大丈夫ですよ。ほら見てください。』

そう言うとAが斬られた方の手をブンブンと回し始め、止めようと思った瞬間目の前に赤いものが吹き出す

『ギャーーー！血が！土方さん！血が！！』

土「バカかてめぇは！どんだけの力で回してんだ！」

『ほんとに治ってたんですよ！接着剤を！私にアロンアルファを！』

土「傷口に接着剤塗るバカがいるか！」

『ここ！ここにいます！』

土「ったく！自分の体ぐらい把握しとけ。」

『また説教ですか？説教なら聞きたくないのでアロンアルファ置いて出てってください。』

土「持ってねぇよ！あれだ…さっきは言いすぎた。」

『えっ？聞こえません。』

土「嘘つけ！ぜってぇ聞こえてんだろ！」

『アロンアルファ持ってないのだけは分かりました。でさっきは言いすぎたの続きはなんて言ったんですか？』

土「聞こえてんじゃねぇか！」

『だからその後を聞いてるんですって。』

土「はぁ…悪かった。別にお前を説教したくて言ったんじゃ…」

『そんなこと知ってますよ。土方さんなりに心配なんですよね。どんだけ付き合い長いと思ってるんですか。嫌でも土方十四郎という人間がどんな人間かわかりますよ。私そこまでバカじゃないんで。』

土「…そうだな。」

『そうですよ。土方十四郎は超絶マヨラーでニコチン中毒で不器用でいつもイライラしてるけど
私の事を過保護かってくらい心配する思春期の娘からしたらウザイ父親みたいな人だって事はちゃんと分かってますから大丈夫ですよ。』

土「全然大丈夫って思えねぇんだけど？！」

『まだ求めます？土方さんって意外と自分のイメージとか気にするタイプなんですね。』

土「お前は人をイラつかせる天才だな。」

『そんな褒めても何も出ませんよ。』

土「どう聞こえてんのか気になるんですけど。」

『まぁー私も言いすぎたんで今回はノーカンで行きましょう。』

土「あぁ助かる。」

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