アイツがバレーを嫌う理由。 (ページ22)

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Story 21 ページ22

合宿3日目
今日は私が音駒のマネージャーをするそうで…

潔子先輩は私がやるよと言ってくれたけど

昨日のこともあって、英くんの顔が見れない…
だから音駒のマネをして逃げようと思う！
ついでに兄さんからも逃げられるし一石二鳥！

まずは起こす所から始まるんだけどね

『起きてくださ〜い』

一応全部屋に1人は真面目さんがいるみたいで…
昨日より早く全員を起こすことに成功した

これからは仁花ちゃんいなくても1人で出来るかな

朝食を食べて、いざ練習へ

っと、その前に…
今日は全校マネージャーが変わるみたいだから
一応自己紹介するんだって

だから音駒の所に行ってみたんだけどね…

黒「Aﾁｬﾝだっけ？可愛いなぁ〜♡」
夜「やめろ！恥ずかしい…あ、俺は夜久衛輔です」

なんか…青城感を感じる…

黒尾先輩が兄さんっぽくて、夜久先輩が一くんっぽい
身長も、うん…なんかごめんなさい…！

『及川Aです…今日一日よろしくお願いします』
海「及川さんだね、よろしく」
黒「ほら！お前らも早く自己紹介しろ〜！」

なんか…最初っから個性強い…

孤「Aってさ、なんでバレーやめたの？」
『バレーが、嫌いになった…からですかね』

ふーん、と興味が無さそうに返答した研磨さん

いや…！聞いてきたの貴方ですよね？
興味を示してほしいわけじゃないけど、
でも少しくらい興味持ってもらえないと凹む…

今は練習中で、ドリンクを準備している
誰も来ないことを確認して研磨さんは話しかけに来た

『練習、しないんですか？』
孤「疲れる…」
『バレないように、上手くサボってくださいよ…？』
孤「…！わかったよ」

一昨日、昨日と練習をしていた時、
私は青城だけじゃなく他校の練習を見てみたから

多分サボりがバレてないと思ってたんだと思う
私からしたら、サボってるオーラ丸出しだったけど…
あれでも案外上手くサボれてたのかもしれない

研磨さんはなかなか表情が変わらないから、
黒尾先輩曰くちょっと驚いただけで珍しいみたい

『ドリンクです』
黒「さんきゅ〜！ところでAちゃん、研磨とよく話してるよな」

研磨とはそのまま仲良くしてやって、と
そう言って黒尾先輩は笑いながらコートに戻った

…ん？
陰のオーラ放ってて、友達少なそうだなとは思うけど

孤「クロの言葉は気にしないで…それよりドリンク」
『どうぞ！それより黒尾先輩と仲良いですよね』
孤「まあ…幼馴染だし…」

あれ…？黒尾先輩って
夜久先輩じゃなくて研磨さんと幼馴染なんだ…！