Story 12 ページ13
「て…起きて」
『…んん〜』
徐々に目が覚めていく
そして、その時目に映ったのは＿＿
国「及川さん待ってるから、早く行こ」
＿＿英くんだった
『ご、ごめん』
国「別に大丈夫…及川さん達は先行っちゃったけど」
『英くんまで遅れちゃった…どうしよう…』
主将と副主将は挨拶があるから、と
事情を説明してもらったけど…
でも私のせいで英くん結構待っててくれたんじゃ…
国「俺が待ってたかっただけだし、そんな気にしないで」
『そっか…ありがと』
とりあえず兄さん達の方に急がないと
英くんに連れて行ってもらうと
そこには今回の合宿の参加校が集まっていた
今は大人数の前で怒られてるんだけど…
及「A〜！もう！遅い〜！」
『だから、ごめんって言ってるじゃん』
もう許してやれって
そう言って味方をしてくれる花巻先輩
及川うるさいから、と笑っている松川先輩
本当に兄と同級生なんだろうか…
？「及川って妹いたんだな」
？「大王様の妹だから…お姫様か！」
？「日向うるさい、黙ってくれない？」
あれは確か…烏野高校
その中には知っている顔もあって…
黒い髪に、目つきの悪い目
『影山くん、だよね…』
影「Aか、やっぱり青城に行ってたんだな」
『本当はどこでも良かったんだけど…』
影山くんとは中3の時、クラスメイトだったから
唯一私に話しかけてくれた人
及「ストーップ！」
国「なんでお前、Aのこと名前で呼んでんの」
岩「お前ら…一回黙れ！」
及「岩ちゃん！？なんで俺だけ殴られてんの！？」
この合宿は序盤から嫌な予感しかしない…
そして、合宿が始まった
今回は梟谷の監督が誘ってくれたらしい…
長期間の合宿になるから、マネージャー頑張らなきゃ
そう意気込んでいると
参加校のマネージャーに集合がかけられた
雀「梟谷3年雀田かおりです！よろしくね！」
白「同じく白福雪絵で〜す！よろしく〜」
清「烏野3年の清水潔子です…よろしくお願いします」
谷「やっ、谷地仁花です！あっ…烏野高校1年です！」
順番に自己紹介をしていく
学校名と学年、あと自分の名前を言えば良いだけ…
大丈夫…私なら言える…
『青城1年及川Aです…よろしく、お願いします』
雀「そんな牢くならなくて良いからね」
あぁ…！
なんで私はまだ人を怖いって思ってるの…？
ここに怖い人はいないでしょ…
谷「及川さん…！」
『あ、えっと、仁花ちゃん…だよね』
谷「うん！私もAちゃんって呼んで良いかな…？」
『もちろん…！』
これは…友達って、言えるのかな
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作者名：梨羽 | 作成日時：2024年1月9日 19時
