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『じゃあ、また今度』
自分の口から自然に約束ができたことに驚くが、彼は何も気付いていない
しかし、その方が良い。この気持ちは押し出そうとは思っておらず、ただ自分の中で大切に護りたいだけだ
時刻は夕方前であり、団子屋のお婆さんには申し訳ないが、彼に会えただけで満足してしまう
悲しいことも、沖田さんが紛らわせてくれた。
先ほどまで近藤さんから貰ったお饅頭を沖田さんと食べており、彼は満たされているのか自分の腹回りを撫でている
『じゃーな』
そう言って手を軽く上げたのだが「あ」と声を出す
何かと思い彼を見上げると、ポケットから何かを取り出した
『これ、礼って訳じゃァねーけど』
受け取れ、と拳を突き出されその下に手を広げる。私に何かを握らせ、それを開いてみればお饅頭のゴミであった
『最低な野郎ですね』
呆れた溜め息が出るも、彼はただ鼻で笑っている。
再び「それじゃあ」と沖田さんに背を向けたが、今度は私の名前を呼ばれた
『A、待って、貴方に……』
しかし、私を呼ぶ声は彼のものではなく、今はもう真っ直ぐに顔が見れない姉である
彼女は何かを言いかけたのだが、それを遮るように外へ出た
謝りたいけど、謝れない。今の私は、嫌なヤツ。
『喧嘩、してるんですかィ』
『……どうなんでしょう』
『アイツは素直じゃないからねェ……あァ、姉のアンタの方が知ってるか』
『……Aと仲、良いんですか?』
『……さァ?』
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ミズキ - ハル(6/17)さん» そうだったんですか!私は基本ハッピーエンド派なんですが、このミスター・グルービーだけは例外に、切ない終わり方も良いな、と思えてしまうので、ハッピーエンドもメリーエンドもどちらも捨てがたいです・・・!ただ一つ言える事は、どっちでもこの作品大好きです! (2018年4月27日 15時) (レス) id: d90ef8a117 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(6/17)(プロフ) - ミズキさん» どちらにも取れるように書きました。読者の皆さんが、この二人の未来がこれからどうなったのか、そんな十人十色の妄想が生まれるように、あの一文だけ書きました。ミズキさんの思う未来の二人にしてあげてください( ´ ∀`) (2018年4月27日 14時) (レス) id: 0297264441 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(6/17)(プロフ) - ゆうかさん» うわ〜〜〜! 嬉しいです!! ありがとうございます( ´ ∀`) 私もこの作品にはとても思い入れがあるので、大好きだと言ってくださりありがとうございます。これからもゆうかさんが何度も読み返したくなるような作品を書いていきたいと思いますので、よろしくどうぞ。 (2018年4月27日 14時) (レス) id: 0297264441 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 質問なんですが、これずっと沖田は夢主の幸せの為手を引いて、夢主は呉服屋の跡取りと結婚したとばかり思っていたのですが、これもしかして夢主は沖田と結婚した可能性もあるんですか? (2018年4月27日 7時) (レス) id: d90ef8a117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 別のホームページでも今ハルさんの作品を読ませて頂いていますが、この作品が本当に大好きです。何回も読んでいるのに毎回最後は泣けてきて息が苦しくなります(笑)悲しくなるのにまた読みたくなるんです。素敵な作品をたくさんありがとうございます。 (2018年4月9日 2時) (レス) id: baf03f21d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年5月3日 15時