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『そう言えば、沖田さんにタバスコを頼まれてました』
『え?タバスコ?』
山崎さんは土方さん用だと言って、マヨネーズをカゴに入れていた手を止める。そして買わなくていいと首を振った
『どうしてですか?』
それは買うのに、と山盛りのマヨネーズを指差す。彼は少々困ったように眉を曲げ、しゃがんでいた体勢からゆっくりと立ち上がった
『多分、悪戯用に使うからね』
『子どもですね』
はははと苦笑いを浮かべる。そのタバスコの被害にあったことがあるのか、口元を手で扇いだ。
どうやら土方さんのマヨネーズは自分の趣味の範囲だけど、沖田さんのタバスコは被害者…主に土方さんが対象の代物らしい
『…でも、これもダメです』
私は山崎さんの入れていったマヨネーズを棚に返却していく。ちょっとと止められたが、彼に人差し指を向けた
『健康に悪いからです!』
彼らの食事を任されているのは私だ。こんな油分の多いマヨネーズを大量に摂られてみろ。過労死しそうな彼が今にもおっ死んでしまう
『ええ…でも…』
買ってこないと怒られる、そう言いたげな顔を見せた。…なんてジャイアンな男なんだ、土方さんは
私は山崎さんを置いて、カゴを持ちレジに並ぶ。当然タバスコなんて物も買ってない
しかし、彼のことをまともな人だと思っていたが、直ぐに私は自分の中の変人枠へ土方さんを入れた。
結局マヨネーズは買わずに店を出る。山崎さんはまだ後悔しているのか、チラチラとスーパーを振り返っていた
屯所に着き、買った食品を冷蔵庫に詰めた後、私は領収書を握りしめ、袖には一枚の写真を入れて土方さんの部屋の前に立つ
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ハル(プロフ) - ヤミーさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いしますね! (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2c6d364f0d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - リタさん» ヤバイ人からコメント来ちゃったと思ったんですが、貴方でしたか笑笑 また書き始めてるなら教えてくださいね、鹿たん笑笑 コメントありがとう (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2c6d364f0d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - pumpアミーゴさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2c6d364f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヤミー - 更新頑張ってください!応援してます♪ (2017年4月2日 19時) (レス) id: f707c0d1ab (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 新作おめでとうございます!とっても面白いです!いつも陰ながらひっそり……陰ながらでもないけど、ひっそり応援させてもらっています。ハーちゅわん大好きです。これからも大好きです。笑笑更新頑張ってください((はぁと。笑 (2017年3月31日 14時) (レス) id: 5e2871c323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2017年3月25日 11時