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『ここです、ここ』
目の前にあるアパートの二階を指差せば、彼はただ詰まらなさそうに声を漏らす。
嫌々ながらも送ってくれた彼にほんの少しの礼を感じ、一応形ばかりの感謝の言葉を述べた
『じゃーねィ』
腹出して寝んなよと言い捨てる彼に、沖田さんも、とその背中に声をかける。
彼の背中が見えなくなるまで居ようと思ったが、不意に振り返った彼に早く入れと手で払われてしまった。意外にも女扱い?されたようで、少々嬉しい
家に入れば、昨日の読みかけの新聞がテーブルに置いたままであった。写真に写っている彼は、バズーカを抱え崩壊した建物の前で陽気にVサインをしている
それに何故かふっと笑ってしまい、慌ててテーブルの上に新聞を戻す。いや、なにを笑っているんだ私は
お風呂から上がりポカポカに温かい身体で、眠るまでの間に仕事をする。明後日のメニューを考えるのと、買いたい食材を紙に書いていくのだ
決まらなかったら明日の空いている時間に考えればいいと思うと楽に決められる。野菜は配達されるからいいとして、魚や肉は買いに行かなくてはならない
買い物は誰に付き合ってもらおうか…沖田さんは仕事があるのに暇だろうけど、面倒臭がられるのが目に見えている。
山崎さんに頼むのが一番良いが、連続で頼むのも気が引ける。そうなると、一人で行くのが一番良いという結論に至ってしまう
他の人に声をかければ良いのは分かっている。しかし、未だに真選組内で4名としかまともに会話をしていない
働いていた食堂も従業員は親父さん以外に女将さんしかいなく、慣れてないのもあるけど、単純に怖かった。だって刀を腰に下げているし、筋骨隆々な人ばかりである
武装警察として、町民からの噂はよく耳にしていた。良い噂も、もちろん悪い噂も兼ね揃えており、それらによって偏見が生じているのかもしれない
自分の目で見て彼らを判断するべきなのだが、今はまだ草葉の陰からでしか伺うことができなかった。
『武装警察真選組。
器の大きそうな近藤局長を筆頭に、マヨラーで副長の土方さんと、最前線で闘う無精者の沖田さん。…あとは監察で優しい山崎さん。』
うん、まだこれしか分からない。やはり彼らを知るには1日では短すぎた
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次回の更新は明日か6日になります
こうして次の予定を立てといた方が皆さんにとっては分かりやすいでしょうか?
直ぐには返せそうもないですが、感想などのコメントを頂けると嬉しいです。
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ハル(プロフ) - ヤミーさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いしますね! (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2c6d364f0d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - リタさん» ヤバイ人からコメント来ちゃったと思ったんですが、貴方でしたか笑笑 また書き始めてるなら教えてくださいね、鹿たん笑笑 コメントありがとう (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2c6d364f0d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - pumpアミーゴさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2c6d364f0d (このIDを非表示/違反報告)
ヤミー - 更新頑張ってください!応援してます♪ (2017年4月2日 19時) (レス) id: f707c0d1ab (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 新作おめでとうございます!とっても面白いです!いつも陰ながらひっそり……陰ながらでもないけど、ひっそり応援させてもらっています。ハーちゅわん大好きです。これからも大好きです。笑笑更新頑張ってください((はぁと。笑 (2017年3月31日 14時) (レス) id: 5e2871c323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2017年3月25日 11時