いつだって毒舌な君は分からない～Nagase Ren～ 2 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:24,921 hit

56.～廉side～ページ6

『はぁ～、今日も学校だるい』

昨日なんか眠れへんくて朝もいつもよりすぐ起きて

学校行くまでの時間ごろごろする気分じゃなかったから

俺は散歩してから学校行こおもて

1時間早めに出て歩いてる途中。

…昨日あの後Aとは一切口聞いてへん

なんなら文化祭の片付けの時も何回か目合ったけど

俺から逸らした。

「「…私にだって好きになってくれる人はいるから」」

あいつの泣いてた顔が頭から離れへん、

「いや！それはっ！」

…紫耀の声？

なんであいつの声聞こえんのや

あいつの家は反対やし

まずこの時間にここら辺おるわけな…t

あ「入ってください笑」

平野「はい…」

『…まじかよ』

俺が向かう途中の道にはAの家がある、

そして

その目の前に

Aの家の前に紫耀がおって

Aは紫耀を家に入れた

『……あいつやったんか』

告白された相手

薄々紫耀がAの事好きなんちゃうかとは気付いとったけど

やっぱ昨日の今日やし紫耀って事やんな

いや、てか家に入れたってことはもう付き合ったん？

『……1時間早めとか出んかったらよかった』

…本間に。

なぁ、

あん時

俺がお前を好きやってちゃんと言うてたら

お前は俺の横におった_＿＿＿？

俺はいつもより早く学校に着いた。

その何分後にA…と紫耀の声が教室の前から聞こえた

やっぱそのまま一緒に来たんか、

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

先生「さっ、お前ら席つけよ～」

「「はーい」」

珍しく俺は授業中ぼーっとしてた

先生「……であるかして、おい野崎聞いてんのかー？」

あいつが呼ばれてた。

あ「……」

あいつもボーッとしてんのか返事もしない

先生「野崎！」

あ「は、はい！！」

先生「なにボーッとしてんだ、ちゃんと聞いてんのか？」

あ「聞いてます…」

先生「野崎、ここを答えなさい」

あ「え！？」

あ「え、えーと…」

先生「やっぱり聞いてなかったな？」

あ「ご、ごめんなさい…分かりま…t

『５』

俺は無意識にあいつの代わりに答えてた。

先生「永瀬～お前が答えてどうすんだ～」

『俺その問題得意やったから、答えたくなった～』

先生「ったくお前ってやつは…、まあいい野崎もう座れ～」

あ「は、はい…」

あいつは席につき、授業が再開した。