聞くんじゃなかった ページ14
杏寿郎「む？何故ここに父上が？」
湯浴みを終え部屋に戻ると、そこには愼寿郎の姿が。
愼寿郎「良いから座れ、この馬鹿息子」
何やら怒っているであろう雰囲気を出した父の姿に頭にハテナを浮かべながらも言われた通りに杏寿郎は正座をする。
愼寿郎「……お前、手を出したのか…？」
杏寿郎「手？」
愼寿郎「……痕がついてただろう……Aの首元に…！
お前、いくらなんでも記憶の幼いまま手を出すのはどうかと思うぞ！？
…確かにこの状況が良いと思ってしまう気持ちも分かるがっ！！」
杏寿郎「む？！Aさんは本来の記憶にちゃんと戻っています！！(ん…？…どこがで聞いた言葉だな…)」
愼寿郎「…戻ってる？」
杏寿郎「はい！昨夜から急にですが戻ってます！
反対に５歳の時の記憶で過ごしてたことは覚えていません！
なのでその間の事はAさんには伏せているので父上も言わない様に頼みます！！」
愼寿郎「あ、あぁ……」
杏寿郎「そして！！本来のAさんの愛らしさときたら…！！」
愼寿郎「うん…？ (このパターン…嫌な予感がするんたが…)」
杏寿郎「確かに５歳の記憶の時もとても愛らしかったが俺はやはり今のAさんが良い！！
あの！！頬を染めて照れる姿…！とてもたまらない！！
恥ずかしそうにしながらも素直に歩み寄ってくる姿…！
愛らしいにも程がある！！！
どこの誰にも見せたくも触れらせたくない！！！
くっ……なのに黄色い少年と宇髄なんかに………！！！」
愼寿郎「………。 そうか………。記憶が戻って何よりだ…。
しかし…まあ…程々に…な。(引)」
想いを勝手にぶちまける杏寿郎にドン引きの愼寿郎。
Aと出会う前の息子からは想像が出来ない姿にゲンナリする。
杏寿郎「ちなみに今日はAさんと出掛けてきますので留守にします！狛治少年には言わないが今日は帰る予定はないのでその事は言わないで頂きたい！！
はぁ……父上とAさんの話しをしたら会いたくなってきました……。」
愼寿郎「…そうか……。 気をつけて行ってこい…。」
杏寿郎「はい！！」
愼寿郎は部屋を出ていくが部屋からは杏寿郎の上機嫌そうな鼻歌が聞こえてきた。
愼寿郎「…瑠火、俺達の息子がこんな風になるとは俺は思ってもいなかったぞ…。 平和な事は良いが………」
ぼそりと呟く愼寿郎だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏(プロフ) - わー!!本当にすっごく嬉しいです(T▽T)もはや溺愛させたい願望重視になってしまいｽﾄｰﾘｰ性ゎ無視しまくりですが、ほわーっと温かい目で読んで頂けると嬉しいです(^▽^) (2021年8月10日 20時) (
レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
少女は仮面を外す(プロフ) - イチコメ失礼します！いつも応援しています！自分のペースで更新頑張ってください！ (2021年8月10日 18時) (レス) id: 52e46aee46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏 | 作成日時：2021年8月9日 21時
