第二章、封印が説かれる。 ページ8
「譲羽!」
「入らないよ。」
「譲羽!バレー!」
「何回言っても入らないよ。」
「バレー部!」
「だから、入らないって言ってるだろ!?」
影山飛雄を見くびっていたようだ。
アイツは何度断ってもやってくる…恐らく、「Yes」と言うまで…。
ヤバい奴に目ぇつけられてしまったな…。
昼休み、俺は急いで弁当を持って人気の無い
体育館倉庫の裏に走った。
案の定、そこには誰もいなかった。
「ふぅ…、良かった。」
「へぇ、君王様に追いかけられてるの?」
「っ!?」
「気づいてなかったんだ。」
背後に立っていたのはバレー部の金髪眼鏡。
確か、月島って名前だった気がする。
「月島…?」
「よく覚えてたね。で、バレー部入るの?」
「前に行っただろ、「入らない」って。」
「ふーん。何か君、無理してない?」
「は?」
は?この俺が…無理?
しているわけない。そんなことするわけがない。
バレーボールは嫌いだ、見たくもない。
この感情に間違いはない。
「感情を押し殺してるみたいだったから、何を無理してんのかなって。
ま、別に無理してないんだったらいいけど。」
そう言って月島はどこかへ行ってしまった。
…何だアイツ、何が言いたいんだ?
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蒼穹のサブ - ありがとうございます!頑張ります!! (4月8日 15時) (レス) id: 3240649a16 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - めっちゃ好き!更新がんば!!!! (4月1日 19時) (レス) @page16 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
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