あの瞬間に。 (ページ9)

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このゲームをやりながらもみんな手元のお酒は進んで、負けたからってお酒を一気に飲んだらさっきよりフワフワしてきた。

「ねえ、次おれの番だけどお前から先言え」

「いいよ？私が次は照れさせるし」

随分自信がある感じでうざいから精一杯の上目遣いとあざとい顔で「わく、あいしてる」と呟くと隣からぎゅーっとされる

「きゃ、まって颯太くん、なに、」

「かわいすぎて抱きしめた、」

「俺より颯太に効果あるのなんなん(笑)」

颯太くんみて笑ってるけど湧の耳少しが赤くて、かわいい、なんて言ったらぜったい怒るから言わないけど。

「ねーずるい、俺も俺も！おねがい」

「光輝くんうるさい、」

「言ってよ1回だけ」

「もう･･･1回だけだよ？」

「はい」

「･･･光輝くん、あいしてる」

「あー、むりあしたからAちゃんしか女の子見れないわ」

「ぜったいうそ、大袈裟、光輝くんたくさんいるじゃん」

「はあ？いないいない、何いってるの」

焦りながら必死に否定する光輝くん結構ベロベロだ。

「もうカオスだからこのゲームおしまい、水ほしい」

なんか、笑いすぎたり照れたり、つかれて、
お酒も頭に回ってぐるぐるしてきた。水が飲みたい。

「ほらこれ、のみな？」

「ふかだくん？天使？ありがと」

水が飲みたいと言ったらすぐわたしの手に水が渡ってきた。
視界がぼんやりして深田くんが本当に天使に見える。
髪つやつやで鼻も高くて、かっこいいんだよ深田くん。

「何言ってんの(笑)もうAちゃんも限界そうじゃん」

「まだ生きてるもん、あ、颯太くんも寝たー」

マキちゃんは起きないし颯太くんも寝て光輝くんも結構酔ってるし「そろそろお開きにすっか」と湧が軽く片付けを始める。

じゃあ俺檜山くん呼ぶわって深田くんが電話してくれて、颯太くんと光輝くんは方面一緒の湧がタクシーで送り届けてくれるらしい。

「･･･きょうありがとねみんな、ちょーたのしかった」

「な、早くまた集まろう」

「うん、湧ふたりのことよろしくね？」

「お前もちゃんと鍵閉めて寝るんだよ」

「ふふ、やっぱわくってわたしのおにいちゃん？」

「何言ってんの酔っぱらい(笑)･･･じゃあタクシーきたから帰るわ」

ほら2人とも起きろ、と湧が光輝くんと颯太くんを連れてわたしの家を後にした。

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