あの瞬間に。 (ページ8)

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このノリでも、嘘でも冗談でも、ドキッとしたのは本当。
お酒も入ってるしみんなふわふわしてきてるし、
深田くんは笑ってるからきっとノリだろうけど。

「ダメに決まってるじゃんAちゃんは俺のだって」

「はあ？黒ちゃんのじゃないし」

「いつものうっちーと黒ちゃんの下りじゃんそれ(笑)」とマキちゃんがお酒を一気飲みしながらふたりにつっこむ。

「まあAが恋してるとか想像つかないけどな」

「それわたしも湧に思ってる言葉だし」

「･･･」

「まって、湧好きな人いるの？まさか彼女いるの？ねえ」

「ばーか、彼女はいねえよ、」

「え、湧すきなひといるの？」って聞いたのに目の前の缶ビールを飲んで答えてくれない湧

「わく、好きな子いるよ、教えてあげないけど～」

「おいやめろ颯太酔すぎ」

「酔ってないよ～」

「･･･颯太くんベロベロ(笑)マキちゃんも、、まって！ねえ起きて」

いつの間にか3秒前まで話してたのに机に顔を伏せてるマキちゃん

「これは永遠起きないやつな」

「えーこれからゲームするのに」

おきて、おきて、って光輝くんと颯太くんがマキちゃんを揺らすけどビクともしないから湧が少し寝かせて起きなかったら檜山呼ぶかって。うんたしかにそれがいいかも。

「じゃあ、何ゲームする？」

「俺あれがいい、愛してるゲーム」

「えまってそれわたし可哀想じゃん」

「なんで、無条件に愛してるって言われるんだよ」

光輝くんの深夜テンションが入ったら止められなくて、
こんな変なゲームをやらされることになったわたし。

普通に考えて女は私しかいないわけで、
じゃんけん張り切ってしてる4人。順番で私と対決するらしい、もう既に負け決定なのに。こんなの慣れてもないし耐久あるわけないましてや、一般的にこの4人･･･イケメンなんだよほんとに自覚してほしい。

「じゃあ、おれからね、」

「うん？」

「愛してる･･･」

「･･････むりかも」

「ねえ顔真っ赤、かわいすぎ」

最初、光輝くんからで、もう顔に火がつきそうなくらい、ゲームってわかってるのにキュンキュンきて心臓がいたい

「なに黒ちゃん相手に照れてるんだよ」

「これむりだよ、普通に言われ慣れてないし誰相手でも照れるに決まってるもん」

「これ照れたらゲーム的に終わりじゃん、おれAちゃんからの愛してる聞きたいんだけど」

「ルール違反だからだーめ」

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