あの瞬間に。 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:41,753 hit

07 ページ7

.

「「かんぱーい」」

私たちが買ってきたお酒ともにタコパが始まった。
帰ってきた時わたしが光輝くんのジージャンを着てると湧はまたかよと言って脱がせてきたけど。「嫉妬？」って笑いながらきいたら「バカかよ」って頭叩かれた。

で、まず話題はやっぱりみんなが気になってる深田くんな訳で。誰から聞く？なんて目を合わせたりしなくても率先して口を開く男がここには存在する。

「で、どうして別れたの？」

「湧くん単刀直入っすね(笑)」

「まあ、みんな気になってるだろうし」

「んー、なんかやっぱ･･･好きになれなかったのかな」

「好きで付き合ったんじゃないの？」

「俺も付き合ったら好きになるかと思ったよ、でもなんか違くて、いろいろ限界だった」

そう深田くんはたこ焼きを頬張りながら言った。
いろいろ、の中に束縛とか私たちがしらない色々があったんだとおもう。でも本人は辛そうに見えなくて、むしろ･･･

「あーやっぱ別れて正解だわ、こうやってみんなと集まりたかったし」

「ふかだー、大好きー」

「うっちーくんからの大好きは別にいらないんだけど(笑)」

「ええーひどい！でもこうやって集まれるのAちゃんもすごい楽しみにしてたからね」

急に颯太くんが私に話を振るから一気に視線が集まる。

「え？わたし？うん、まあ？(笑)」

「ええ、そうなの？よかったね俺彼女と別れて」

「よかった？か分からないけど(笑)深田くんならまたいい人に出会えるよ？まあ、うん、みんなで集まるの楽しいよね、うれしいもん。･･･たこ焼きおいしいし。」

「さっきまで黙ってたのに一気に話し始めるじゃん(笑)てか俺たち男軍みんなフリーになっちゃったね」

「まってわたしもフリーだもん、湧うざい」

「あーごめんごめんお前もフリーだった(笑)」

「まじでAなんで彼氏いないの？欠点ないけど、こんなに可愛いし。」

大親友マキちゃんよ、わたしがいちばん知りたいです。
大学入って彼氏できない、告白されても好きじゃないから、と振ったりしてるし自分から行動しないのがいけないんだけど。･･･だって、やっぱり自分が好きな相手と付き合いたいもん。

「好きな人ほしいな･･･」

「じゃあ立候補しよっかなー」

「･･･え？」

「はあ？深田は彼女と別れたからって冗談はやめとけ」

「まって冗談ってわたし湧にディスられてる？」

「おれ、立候補するわ」と深田くんがわたしを見て言った

.