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「何で断わんねん！
というか何で拍手しとんねん！」
『あ、いや、ナイスツッコミだなぁと思って』
勢いのいいその言葉に、胸の前で小さく叩いていた手をサッと下ろした。
改めて目の前の男をよく見ても、やっぱりイケメンだな、という感想しか出てこない。
でも今、フンフンと鼻息荒く食ってかかってくる宮選手は、テレビや雑誌のイメージとはかけ離れていた。
イケメンなのに、もったいない。
観察するように見ていると、ふいに宮選手と目が合って。その瞳の真剣さに、思わず顔ごとそらしてしまった。
「アンタ、次いつ来るん」
『次、というと…』
「次は次や！来週の試合か！？来月のリーグ戦か！？
もしや次のファン感まで俺に会いに来ぉへんつもりか！！」
『いや、どれも行きませんけど』
そんな真剣な雰囲気も、一瞬だった。
子どものように、すぐにまた騒ぎ出した宮選手に、返す声が冷たくなる。
宮選手が所属するMSBYブラックジャッカルは、うちの会社がスポンサーを務めるバレーボールチーム。
わたしはその関係で、今大会の会場スタッフとして、急遽駆り出されているだけだった。
いわば仕事の一環。
近年、バレーボールの勢いがすごいことも、活躍する選手人気が高いことも、若い女性ファンが増えていることも知っている。
でも、それとわたしは違う。
宮選手の言うような、次、はもうない。
「なんっでや！
自分、今日の試合観とったんやろ！？」
『はい、観てました』
「それやったら、侑選手かっこいい〜また観に来よ♡ってなるやろ！普通！」
『それは人によるかと…』
何を、言っているんだろうと思った。
さっきのが、いわゆる告白、だとして、この人はわたしの返事を聞いていなかったのだろうか。
納得がいかない、というような顔の宮選手に、そんな顔もイケメンだと思ってしまう。
この自信はその顔から生まれるものかと解釈すると、その態度も何となく理解できた気がした。
『宮選手、ですよね』
「っ！そうや！」
『わたしのこと、何も知らないですよね』
「まぁ、せやな。あんたの名前も知らん」
ほら、言わんこっちゃない。
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さな(プロフ) - ラブリーハートのプリキュアさん» ラブリーハートのプリキュアさん、ありがとうございます！身に余るお言葉、、嬉しいです😂侑くんらしさを出せるよう頑張ります！ぜひよろしくお願いします！ (2023年3月6日 19時) (
レス) id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
ラブリーハートのプリキュア - 初めの文から好きです。なんかもうあの語彙力が神ってて!!表現の仕方が好きです。まさかこのシリーズに侑君が出るとは。頑張って下さい! (2023年3月5日 9時) (レス) @page1 id: 0b96e038f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな | 作成日時：2023年3月5日 0時
