太陽の花嫁 ページ8
「綺麗な花だな、何と言う花なんだ?」
あれ?家の庭・・・ああ、杏寿郎様とお話していたんだっけ。
「この花ですか?まりいごおるど、と言うんですって。千寿菊の仲間?みたいで・・・杏寿郎様のご兄弟は千寿郎様でしたよね」
似ていますよね。そう言った私の頭に彼の大きな手が乗っかて、そうかそうかと頭を撫でられる。2つしか違わないのに幼子扱いされるのは気に食わない。それでも私が彼にされて嬉しいのが彼にはわかってしまうのだろう。
「・・・花言葉ってご存じですか?1つひとつに意味があるんです。この花の花言葉は『生命の輝き、悪を挫く』とか。杏寿郎様みたいだなあって思うんです。それから 『真心』『変らぬ愛』これは私から杏寿郎様への気持ちにぴったりで」
オレンジ色のこの花が売られている時に、杏寿郎様に似ていると思っって買おうと決めたことは内緒にしておこう。髪の毛がふわふわしているところとか似ていると思う。それにこの花を買った理由はまた別にある。売って貰うときにおまけに教えてもらったんことがある。
「・・・その、オレンジ色のまりいごおるどは別名『太陽の花嫁』って言うらしいんです。それで、その・・・!杏寿郎様は暖かくて、凄く大きな存在で!私にとって太陽のような」
「!!ちょっと待ってくれ!」
そう言って杏寿郎様は盛大な溜め息を吐いて目元に手を当てた。もしかして私、何か変なことを言って・・・、!!どうしたものか、私がさっき言ったことは端から見れば口説いているみたいで。顔に集まる熱を冷まそうと手でパタパタと顔を扇ぎながら彼を見る。するとどうだろう。目元に手を当てていて分かりづらいが、耳が赤くなっていた。
「・・・そんな可愛らしいことを言ってくれるな」
ああ、なんて。なんて幸せな
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なるせ(プロフ) - 2次元屋さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです!頑張りますね! (2019年8月17日 13時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
2次元屋(プロフ) - はぁ素晴らしい、めっちゃ続きが気になります!これからも頑張って下さい! (2019年8月16日 22時) (レス) id: cc493f2c39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なるせ | 作成日時:2019年8月9日 18時