【MHA】スイ◯チに突っ込んだら個性イカになってた私。 (ページ4)

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まんめんみー！２ページ4

１ーＡとぶら下がった板。
これ、覚えている。出久が「でっか！！」っと言っていたドア。うん、確かにでかいな。私の身長だとよりデカイな。

手を伸ばしドアを開けようとしたら、上から伸びる白い手。ガラ、と勢いよく開けられたドアと、後ろから押された衝撃で私は前に倒れた。

「いった……」
入学初日から人にぶつかって転けるとか…。ついていない。

「すまん！見えていなかった」

このこえは

「大丈夫か？」と手を差し伸べて来たのはあの轟焦凍。いや、私顔面から地面にキスしたんだけど。だから手を差し伸べられても掴めない状況だ。
ここで天然を発動されたら、私は半強制的に許す選択をしてしまう。

「い、いやあの…スミマセン、うつ伏せなので掴めないです」「…！ああ。それもそうだな。ちょっと待ってくれ。」

今気づいた風な顔しただろ、天然め。
「え？」

ぐっと視界が上に行く。同時に脇に手が触れ、持ち上がる感触。直ぐに私の景色はいつもの目線に戻った。

「すまなかったな。」

「あ、イエ。ありがとうございます…」

そう残しスマートに席につく彼。いや、イケメンかよ。

「ぬ、イケメンだった…」

そのイケボをもう少し聞いていたいと思ったが今後たくさん話すだろうと希望を持ち席に着いた。
今、教室に２人きり。出久どこ行ったの？直ぐ向かったはずだよね。
時間感覚がズレているのか。

なんて考えていたら、

「……なあ、少しだけ話してもいいか？」

「え……、私？」

「今この教室にはお前しかいないが…？」

「あ、そうですよね。
私も話したいと思っていました。」

私がそういう言うと、
春風が吹いたように暖かく優しい笑みで、

「よかった」

と呟いた。

……うん。

「俺は轟焦凍。」「私は芦崎A。」

「よろしくな」

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