【MHA】スイ◯チに突っ込んだら個性イカになってた私。 (ページ22)

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まんめんみー！１９ページ22

「すっげー！！USJかよ！」

その言葉を聞き、Aのワクワクが募る。
バスから降りようとした時「Aさん！」と声を掛けられた。

「百ちゃん？」
振り返るとふわふわの猫の人形を抱えた八百屋がいた。「この人形、差し上げますわ！２人で考えましたの！」

「えっ？！」
突然のサプライズに体が固まる。２人の話によると、Aの元気がないからと言う事である。
「こ、こんなふわっふわの子を…いいの？」

「勿論！！」と彼女の手を掴み、人形を持たせる。触れた所からゆっくり沈む、想像以上の感触だ。

「ありがとう！！大切にするね
今無くすと大変だからバスに置いておく！」

嬉しそうに座席に戻る彼女を見て、２人も大成功！と喜んだ。

「これで全員だね？」
外に出ると、スペースヒーロー１３号が生徒たちを待っていた。

「ここは…
ウソ(U)の災害(S)や事故(J)ルーム！」

(USJだった！！)
この後も１３号からの説明と演説を受けた。
１３号は簡単に人を殺(あや)める力がある事をしっかりと話し、その演説をしっかりと心に入れていた。

「君たちの力は傷つけるためにあるのではない。
助けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな」

ご静聴ありがとうございましたと言うと、全員から拍手喝采。いざ始めようとしたその時。
相澤が僅かな異変に気がついた。

(相澤先生…？てことは＿＿)

「____一かたまりになって動くな！！」

噴水の方に、悍(おぞ)ましい存在が一つ。
奇しくもそれは、命を救える訓練時間に現れた。いきなりの大群に授業が始まっているのかと勘違いする者もいたが、相澤の発言で全員が察した。

「あれは敵(ヴィラン)だ！！！」

「オールマイトがいません。先日頂いた資料とは違いますね…」

「どこだよ…せっかくこんなに大衆を引き連れて来たのに…」

その形相に、全員が固まった。

「子どもを殺せばくるのかな？」

セキリュティを突破しやってきた敵。
場内が混乱する中、相澤は生徒を守るため一人で向かおうとしていた。
「先生は一人で戦うんですか？！
イレイザーヘッドの戦闘スタイルだと正面衝突は______」

「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

１３号に生徒たちを託し、迷いも無く敵の方へ向かった。普段も見ている彼の背中が、今はとても大きく見える。

「っみんな！避難を！！」
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