【MHA】スイ◯チに突っ込んだら個性イカになってた私。 (ページ21)

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まんめんみー！１８ページ21

次の日。
昨日、雄英バリアを突破しマスコミが押し掛けていたことは忘れ去られたように、生徒たちは悠々と過ごしていた。

「今日のヒーロー基礎学だが…
人命救助(レスキュー)訓練だ。」

その発言に教室内が騒つく。
相澤の話によると、今回は戦闘服の着用ありという事。雄英高校から少し離れた場所に訓練所があるとのことだ。

各々が移動する中、Aは一人席に着いたまま。その様子に気がついた相澤が、
「…昨日の今日で復帰はいいが、あまり無理はするなよ。」
と珍しく心配の声をかけた相澤に、思わず言葉が出た。
「心配してくれたんですか？」と少し微笑んで言うと、さっさと行けという視線を送られたので「ありがとうございます」とだけ添えた。

(あれ、戦闘服がいつのまにか下の方に移動されてる)
先生の配慮か、高い位置にあって取れなかった戦闘服の位置が一番下になっていた。
もう一度振り向くと既に相澤はいなかったが、Aは有り難さにニヤケが止まらなかった。

______

「あなたの個性、オールマイトに似てる」

勘の鋭い蛙吹がさらっと緑谷に尋ねる。その発言に、これでもかと言う程に彼は動揺していた。

前の席の方は盛り上がっている。あの口悪い爆豪までがイジられる始末。そんな中、Aは後ろの席で一人座って外を眺めていた。

「…やっぱり、昨日のが傷になったんかな」
魂が抜けてしまったような彼女を見て、麗日と八百万が気にかける。

「いきなり敵と遭遇ですもの。無傷だっただけでも凄いですわ」

うんうんと頷くも、憂鬱そうなAをちらちらと見る。
皆の心配を他所に、彼女は。
(うわ～この後って敵の襲撃じゃん？
私やっていける？黒霧にわざと突っ込んでどっか飛ばしてもらうのもあり。あーでも火災ステージとか嫌だな。絶対熱い。水難も苦手だ。
しかも顔を知られているからあ、お前！って言う夢小説あるあるの展開になるよね)

と、この後の出来事に備えて何をすべきかずっと考えていた。実を言えば昨日の襲われた出来事はもう過ぎ去った事と捉えており、そこまで気にしてはいなかったのだ。
強いて言えば、顔を見られた事くらいだろう。
その時の展開を予想する度、お腹が痛くなっていた。

「うぅ～」

「唸ってる！どうしよう！」
「な、何か癒しを差し上げるのはどうでしょう？」
「なんや？！
…猫の人形とかどうやろか」

「わかりましたわ！今すぐ作ります」

こちらでは勘違いが進み、猫の人形が用意されていた。

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