【MHA】スイ◯チに突っ込んだら個性イカになってた私。 (ページ3)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:183,718 hit

まんめんみー！１ページ3

「うわ、大きい……！！」

って隣で言うのは緑谷出久。断じて知り合いではない。でもね、トリップして主要キャラを見ないなんて人、絶対いないと思うんだ。
それにしても、まさかあのヒロアカにトリップしちゃうなんて夢でも見ているのだろうか。

あの日、スイ◯チに突っ込んだ日。どういうわけか目が覚めたら路地裏に倒れていた。曖昧な意識の中、１人の親切なお爺さんに助けてもらったことで何とか生きてこれたのだ。

毎朝、必ず顔を洗う癖があり洗面所を貸してもらった時。そこで異変に気付く。水に触れた手が、少し溶けたようにドロドロとなる。何となく気持ち悪い感覚に、最初は吐き気がした。

気持ち悪さで視界がぼやける。薄っすらと目の前の鏡を見ると、矢印のような形をし、ペイントで塗られたような透き通った髪。小さい容姿から小学生くらいか。

そして、繋がったような大きな目……。

間違いない、私は確信した。

私が完全にスプラトゥーンのイカになっていることを。しかもかなり可愛い。

原因はきっと突っ込んだこと。しかし、なぜヒロアカに繋がったのかが一番不明だ。

ヒロアカの世界だと確信したのはその１週間後。
外を歩いていると主要キャラの爆豪勝己に公園で遭遇した。

ランドセルを背負っている彼の目には薄らと涙が。偶然通りかかっただけなのに、「クソがァ！！」と爆破を食らわれた。

いや、何でだよ。

まあ、スーパジャンプで逃げたけど。今の私の家がお爺さんの家ってことになるから、そこが戦いで言うスタート地点となる。そこへならどこにいても戻れるようになっていて、それもゲームと変わらない要素だった。多少見つけるのが困難だけれど。

その後、不思議なくらい遭遇しまくり、「友達になってやんよ」まで昇格。

そんなん、ありがたく受けるとるに決まってるじゃん。

とにかく元の世界に戻る手段もなく、時だけが過ぎ流れ的に雄英高校のヒーロー科へ入学した。あ、背も伸びたよ。

目の前にそびえる、巨大な門。

「私の二度目の青春…」

そう呟きながら、一歩を踏み出した。