【MHA】スイ◯チに突っ込んだら個性イカになってた私。 (ページ20)

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まんめんみー！１７ページ20

「先生に頼まれて書類を資料室に届けに行ったところで、敵(ヴィラン)と会ったんだね？」

「はい」現在、警察病院におります。ミッドナイト先生が駆けつけてくれた時に私は気絶してしまったらしく、気がつけば病室にいた。

「詳しく教えてくれてありがとう。
君に被害が出ていなくてよかったよ。それじゃあ、今日はゆっくり休みなさい。」

そう残し足早に去って行った。
…なんだ、素っ気ないなあ。まあ敵の潜入となれば慌てるのも無理ないか。

警察の人も寝ろって言ってたことだし、寝るとし「イカちゃんっ…！！」

勢いよくドアを開けて来たのは。
「轟くん…？！と、出久。」

「Aちゃん、大丈夫？！」

「敵に襲われたと聞いたんだ。どこも怪我はないか？」血相を変えて飛び込んで来たものだから、とても驚いた。
「うん、幸運な事に怪我はなかったよ。」と言うと安心した顔で言った。

「よかった…、本当によかった」

不意に、轟くんの手が頭の裏にまわる。引っ張られたと思ったら、彼のおでこと私のおでこがくっつく。「と、轟くんっ？！」と近くにいた出久が顔を真っ赤にして両手で顔を隠す。

いや、多分ね、私も今真っ赤だ。

「と、轟くん、こういうのは恋人になってか」

「……ダメか？」

彼の閉じていた目が開き、視線が合う。何、その儚い瞳は。そんな表情で言われたら全世界の女子が落ちるよ。…私もその一人になってしまうけど。

「も、もー！！！照れるなあぁ！ね？出久？！」
「へ？！あ、うん！僕まで照れちゃった」
無理矢理に出久に話しかけ、あははと笑った。
そんな中、轟くんは納得しない表情で「なんでだ？」と言うもんだから、流石に焦った。

「これが生ド天然…」

NO SIDE

「お前、資料を生徒に頼むとか何考えてんだ？」

「何の話だ？」
相澤とプレゼントマイクが病室の前で話している。「芦崎がお前に頼まれて資料室まで行ったと証言している。その資料を確認してみたが…。昨日の会議の情報だとよ。」

それを聞くと顔を青ざめ「おいおいなんの冗談だよ」と反論。

「俺は芦崎に頼んでないぜ？」
相澤は耳を疑った。プレゼントマイクとはかなりの付き合いで、彼が嘘をつかない人だとも知っている。だが。＿どちらかが嘘をついている？その可能性はゼロではない。

「っち。」
謎の矛盾に苛つきが募る。
___それなら、一体誰が？

大きな疑問を残し、「照れるなあぁ！」と病室から聞こえた声すらも彼の耳には入らなかった。

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