【MHA】スイ◯チに突っ込んだら個性イカになってた私。 (ページ16)

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まんめんみー！１３ページ16

Aの圧倒的勝利から、今は放課後。

「えー！イカちゃん帰っちゃうの？」
名残惜しそうに「ばいばい」と言った三奈に、彼女は少し罪悪感が残る。放課後に実戦演習での反省をしようと誘われたが、疲労も溜まり眠気が襲ってきたものなので先に帰る事にしたのだ。

「明日、絶対個性のこと教えてよー！！」
「わかったー！」

学生って、普段こんな叫ぶものだろうか。疲れていても明日も会えるという嬉しい気持ちがあった。

(実際に戦ってみたけど…結構頭使うし、体動かすし…。生で戦うってゲームと全然違うや)

疲労の中考える事も面倒になりいつの間にか校門まで歩いていた。出ようとした時、

「人から授かった個性なんだ」

このシーンはと記憶を巡らせる。騙していたと勘違いする爆豪に、緑谷が誤解を解こうと必死に言葉を繋げている。
反射的に影に隠れてしまうのは印象的に残っているシーンだからこそなのだろう。

「こっから、俺が！！
俺がここで１位になってやる！！！」

隠れているせいで声しか聞こえないが、爆豪が泣いているのがわかる。(これが男の因縁かあ…)やはりリアルはより感情が現れる。
なんて関心していると。

「…テメェ、聞いてたのか？」

鼻を啜り、若干切れ気味の爆豪の声。「あ、爆豪くん。ばいばい」と逃げようとするも、
「はぐらかすなイカ野郎！」BOM BOMと襟を掴まれる。「野郎じゃないし女だし！！ごめん、ごめんって！聞いてましたごめんなさい」

一瞬だけ顔を見ると、彼の目はまだ潤っている。
凶悪そうな顔も涙目になれば優しく見えるのだとまた関心すると、「変な事思ってるだろぶっ殺す」

「なんでわかったの？！」

「思ってるじゃねェか！！！！！
いっぺん死ね！！」

これは流石にやられると思い、イカ状態になり爆豪の手から離れる。「クッソ！！ズリィぞ！！！」
ずるいと思うのなら彼の BOM BOMもやめてほしい所だが、それを指摘すると更に切れそうなので逃げる選択肢にした。

「待てイカ女ァア！！！！」
爆豪の逆鱗に触れてしまったせいで、疲労困憊の中Aの帰り道は地獄の追いかけっことなってしまった。

「テメーの個性教えろや！！」

「イカになれまーすっ？！」

「干しイカにすっぞゴラァ！！！！」

「食べないでくださいぃい！」
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