24.説得 ページ25
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私は、コンコンとお父さんの部屋のドアを鳴らす。
「いいぞ」と声がしたので、私は恐る恐る部屋に入った。
「なんだ、A。」
『実は…数ヶ月程、外に行ってもいい…かな…?』
私の言葉に、お父さんはピキリと固まる。
「…何故だ。」
『技を考えるのに、私じゃ知識、それに外の世界への情報が足りなさすぎると思うの。だから、外の世界を旅して、強い技を考えたいの!』
「そうか…」
お父さんはそう言い、目を瞑る。
そこへ、お母様がやってきた。
「Aちゃん!?なにバカな事を言っているの!貴女にまだ外の世界は早いわ!それに、数ヶ月もなんて…お母さんは絶対許しません!」
や、やっぱり…
私は諦め、下を向く。
すると、お父さんがお母様に黙れと一喝。
「っ…」
「A…絶対死なない、帰ってくると約束出来るか?」
『…!』
私は、バッと顔を上げる。
そこには、優しい顔をお父さんがいた。
『っ…うんっ!』
私が満足げに頷くと、お父さんはふわりと私の頭を撫でた。
「そうか。それで、いつ出発するんだ?」
『明日だよ!もう準備はしてあるの!』
まぁ、嘘なんだけどね。これから準備するんだけどね。
私は、『ありがとう!』とお父さんに一言言い、お母様からの小言を避けて急いで部屋へと戻った。
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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時