第漆拾参話 ページ27
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「...で、Aが会った鬼、はどのような鬼なんだ?」
『ああ、私の方はね...
医者でありながらも鬼である人たち。
人の血肉を喰らう必要はないの...
少量の人の血で事足りるんだって。』
「なんとも不思議な鬼だな。」
義勇が青い瞳をこちらに向けて言った。
『かなり自分の体をいじってる、って言ってた。
だから、鬼舞辻の呪いも解けてるみたい。
それにね...少年の方、愈史郎って言うんだけど、
鬼から人を守ってくれていたの。
そこで私が間に入って、その鬼は斬ったけど。
愈史郎さん、怪我してて手当てしようとしたら
傷が治ったんだよね...
もうあのときは本気でびっくりした(笑)』
「成程、人を守るとは大した鬼だな。
それゆえ、お前は彼らを見逃した、と。
まあ、人を喰らわないなら害はないが...。」
『そう、その通り!さすが義勇〜』
そして、
珠世さんには医学や薬学の知識を教えて貰えることになって、
そのためたまに浅草に行くことも伝えた。
『それにしてもこんな奇跡みたいなことが起こるんだね。
特に義勇が見つけた兄妹...凄すぎる。』
「嗚呼...。
特に兄の方はな...俺にも丸腰で挑んでくる度胸があった。
それに...妹を取り返そうとして、
石を此方に投げたと同時に斧を上に投げていた。
俺に勝てないのが分かっていたから、
自分が斬られたあとで俺を倒そうとした...。」
『え、それでその斧は結局どうなったの?
まさか当たったなんて言わないよね?』
「.......。」
義勇は黙りこんでしまった。
『ええ!?無言は肯定と捉えちゃいますよ義勇さん!!』
「...当たってない。
...あと少しずれていたら顔に当たっていた。」
『わお、ぎりぎりじゃん。』
「...もうこの話は終わりだ。」
少し恥ずかしいのか頬がほんのり赤かった。
(...可愛い。母性くすぐられる。)
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結愛(プロフ) - とーこさん» お気遣いありがとうございます....!!じゃあ書いちゃいます!笑 (2020年6月6日 12時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - Haruharuさん» いつもありがとうございます!もっとやっちゃいますね!笑 (2020年6月6日 12時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
とーこ(プロフ) - いいぞ!もっとやれっ!です(笑笑)無理なく頑張って下さいね! (2020年6月6日 7時) (レス) id: 1504ba7982 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - いいぞ!もっとやれっ!って感じです!更新頑張って下さい! (2020年6月6日 0時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - Haruharuさん» ありがとうございます!!! (2020年6月3日 21時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結愛 | 作成日時:2020年5月30日 11時