第肆拾陸話 ページ48
.
そして私は南西の町に到着した。
『...なんだっけ?子供が消えてるんだっけ?』
「ソウ!幼イ子供!!!」
今、答えてくれたのは私の烏。
元から名前はあるらしいけど、どうやらその名前を気に入っていないらしく
新しく名前をつけて欲しいと頼んできた。
悩んだ挙句、
氷のことを、異国語ではあいすと言うらしい。
響きが可愛いなと思って、つけてあげたら
異国語ナンテ洒落テル!と、とても喜んでくれた。
『今はまだ昼だし...とりあえず、ご飯食べよう。←』
「ソウシヨウ!!」
食事処に入って蕎麦を食べていると、
町の人達の会話が聞こえてきた。
「昨日も子供が居なくなったんですって...」
「また!?次から次へと消えている...」
「気味が悪いね、神隠しでも起こってるのか?」
.....本当に子供が消えているようだ。
とりあえず私は、夜になるのを待つことにした。
『あいすー、どんな鬼がいるのかな。どこに出るだろう。』
「ワカンナイネ...子供ダケッテノガ引ッカカルヨネ、」
『んー、確かに...。』
_____________________その刹那。
「わああああん!!お母さん!!!お父さん!!!助けて!!!!!」
辺りを切り裂くような子供の悲鳴が聞こえた。
(鬼だ...っ!!!!悲鳴が聞こえたから場所は近いはず...!!)
悲鳴が聞こえた方向へ行くと...
森の入口付近で1匹の女の鬼が子供を食べていた。
(...っ。間に合わなかった...。)
鬼「あれぇ?食われにきたの?」
『...違う。首を切りに来た。』
鬼「...あんたみたいな子供に出来んの?ケケッ」
『少なくとも、その辺の子供よりかは強いと思うよ。』
『氷の呼吸____壱ノ型____氷柱』
____________鬼は私の攻撃を避けた。
どうやら身体能力の高い鬼らしい。
(鱗滝さんが言っていた...異能の鬼、ではなさそうだな。)
それから続けて攻撃を出すも、全て避けられてしまう。
鬼「もう疲れちゃった?」
『...まだまだ。.....あなた、随分と子供を食べてるようだけど。なぜ子供だけを食べるの?』
鬼「私はねえ、自分の子供が欲しいの!
だから人間の子供を攫って、鬼になって私の子供にならない?って聞いてるんだけど...
みんな嫌だって言って泣き叫ぶから、殺して食べちゃってる!」
『...哀しい理由ね。』
鬼「.....うるさい!!お前もここで私の餌食になれ!!」
.
211人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結愛(プロフ) - ちぃさん» ちぃさんありがとうございます!これからも頑張ります(^^) (2020年5月28日 15時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - とっても面白いです!これからも更新楽しみにしてます!! (2020年5月28日 13時) (レス) id: d922fa5f70 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - さらさん» はじめまして!嬉しいコメントありがとうございます(;_;)!義勇さんほんとにかっこいいですよね!更新速度ゆっくりになるかもしれませんがこれからもよろしくお願いします!さらさんもお体にはお気をつけください! (2020年5月27日 0時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!めっちゃ最高で凄く面白いです!!義勇格好いい一番大好きです!!更新いつもたくさんありがとうございます!!コロナ流行ってるのでお体には気を付けてくださいね! (2020年5月26日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結愛 | 作成日時:2020年5月25日 20時