第肆拾伍話 ページ47
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花の呼吸を習得できるのかどうか考えていると
烏が舞い込んできた。
「カァーー!! カァーー!!
雪華A、南西ノ町ヘ向カエ!!!!
ソコデハ子供ガ消エテイル!!!」
____________どうやら最初の任務らしい。
「カァーー!!カァーー!!
冨岡義勇、南ノ町へ向カエ!!
鬼狩リトシテノ、最初ノ任務デアル!!!」
義勇にも任務が来たようだ。
(...よし、行くか。)
私と義勇は隊服に着替え、鱗滝さんの前に座った。
鱗滝さんは隊服について説明してくれた。
通気性がよく、濡れにくく燃えにくい上に
雑魚鬼の爪や牙では裂けないそうだ。
鱗「...Aには、これを。」
そう言って、鱗滝さんがくれたのは
白を基調とし雪の結晶が淡い水色で上品に描かれた羽織だった。
『こんな高そうなもの...!いいんですか?』
鱗「嗚呼、儂からの餞別だ。
それから、義勇にはこれを。」
義勇が受け取った羽織は、模様が半々だった。
錆兎の羽織と、亡き姉の羽織を繋ぎ合わせたそうだ。
(義勇らしいな.....。)
鱗滝さんに貰った羽織を着て、
いつも通り母の形見の指輪と髪飾りも身につける。
(...よしっ。これでバッチリ!)
『では鱗滝さん、行ってきます。
近くに来た時は顔を出しますね!手紙も書きます!』
義「先生、行ってきます。
これからも強くなれるよう精進します。」
鱗「くれぐれも、気をつけてな。
また会える日を楽しみにしている。」
________________そして、鱗滝さんの家を去った。
義勇とは途中まで一緒に向かっていた。
ある分かれ道に来たとき、
義「...ここでお別れだな。」
『そっかあ.....しばらく会えなくなるんだろうね、寂しいなあ。手紙も書くし、私のこと忘れないでよ!?(笑)』
義「忘れなど絶対しない。
...A、抱き締めても良いか?」
『.....っ!!.....うん、大丈夫!』
________________________ギュッ
義勇は苦しいくらいに私を抱き締めてくれた。
義勇の腕の中はとても落ち着く。
出来ることなら、ずっとこのままでいたい________
でも、私たちは鬼殺隊。鬼を倒すという使命がある。
『...義勇。そろそろ...行かなきゃ。』
名残惜しいが、義勇に声をかけた。
義「...そうだな。また、な。」
『うん!!またね!生きて会おうね!』
別れは辛かったが笑顔でさよならをした。
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結愛(プロフ) - ちぃさん» ちぃさんありがとうございます!これからも頑張ります(^^) (2020年5月28日 15時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - とっても面白いです!これからも更新楽しみにしてます!! (2020年5月28日 13時) (レス) id: d922fa5f70 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - さらさん» はじめまして!嬉しいコメントありがとうございます(;_;)!義勇さんほんとにかっこいいですよね!更新速度ゆっくりになるかもしれませんがこれからもよろしくお願いします!さらさんもお体にはお気をつけください! (2020年5月27日 0時) (レス) id: bfccb61ba4 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!めっちゃ最高で凄く面白いです!!義勇格好いい一番大好きです!!更新いつもたくさんありがとうございます!!コロナ流行ってるのでお体には気を付けてくださいね! (2020年5月26日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結愛 | 作成日時:2020年5月25日 20時