気まぐれとツンデレ (ページ3)

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Watanabe

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生徒会の集まりが終わって涼太と帰ろうと思ったら
担任に呼び出されて遅くなった

「腹減った」

早く行って涼太になんか作ってもらお

なんて思いながら靴を履き替えると

柱からなにかが出てる

恐る恐る近づいてみると

体育座りで柱に寄りかかって寝ている女の子だった

上履きの色をみると2年生

まぁ、俺には関係ないし

知らない人だし

どうでもいいんだけどな

そう、どうでもいい

なのに俺は無意識にコーヒーとココアを買って

さっきの場所に戻った

茶色がかったサラサラな黒髪に

長いまつ毛

雪のように真っ白でマシュマロのような肌

起こすとゆっくりと開く瞼

目は色素の薄い茶色でくりくりとしていて

『さむっ …… 私、寝ちゃってた …』

唇は赤ちゃんのようにぽてっとしている

スっと立つと

細くて華奢な体に俺よりもずっと低い身長

もっと話したい

そんな気持ちがあって
知らないうちに勝手に口が動いて

「じゃぁさ、近くにカフェあるから寄ってかない？」

そんなことを言っていた

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