気まぐれとツンデレ (ページ1)

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「ねぇ、風邪ひくよ？」

重たい瞼を開ければ知らない人

奥の昇降口から外を見ると雪は落ち着いて

少し日がでていた

『さむっ …… 私、寝ちゃってた …』

元々付けていたマフラーに顔をうずめると

おでこにほんのり温かいものが

「甘いの好き？」

『はい』

「間違えて買ったから、これやるよ」

『え、あ、ありがとうございます』

ココアを貰うと

先輩はコーヒーを開けた

「部活の子待ち？」

『いや、生徒会の … 』

「生徒会ならもう終わったけど」

『え、そうなんですか？』

「うん、一時間くらい前に」

急いで携帯をみると

(Aゴメン！！用事で先帰る！！)

いや、起こしてから行ってよ …

雪も止んでるし、ゆっくり、一人で帰ろう

「帰るの？」

『はい、なんか先に帰っちゃったみたいで … 』

「じゃぁさ、近くにカフェあるから寄ってかない？」

『 … え』

「え、あ、うわ …… 」

俺何言ってんだろとかごにょごにょ言いながら

口を抑えている

『あの … 』

「はい … 」

『私でよければ … 行きましょう … 』

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