※(続き) ページ2
そして兄はようやく昔のような真面目で優秀な兄に戻っていった。
その結果、やはり虐められたらしいが、兄は自業自得だと言ってまた1人で抱え込んでいた。
それを教えてくれたのは意外にも空愛君だった。
実は不良グループには自分の弟もいる、勿論兄のことも知っているし、今まさに兄が虐められているだろうと言ってきたのだ。
空愛君は私に、協力してくれと言った。
私はそれに応えることにした。
次の日、路地裏で兄は集団リンチにかけられていた。
そこを私と空愛君が通りかかった。
「ちょっと、兄に何をしてるんですか?」
不良たちは
「見てわかるだろ、コイツが裏切ったからリンチしてただけだ、ガキはさっさと帰れ」
「僕が止めてもまだそいつらと絡んでたか、悠真(ゆうま)」
「お兄ちゃんには関係ないでしょ、清野さんが僕たちを裏切ったから、、、」
「じゃ遠慮なくー」
後ろから見えた人物を見て、不良たちは固まっていた。
相手は私の父だったからだ。
私の父は昔は市でも指折りの不良で、市で一番とまで言われていた人物だったからだ。
遠慮なく悠真君をこけさせ、他の不良たちを全員背負い投げするという暴行に出た。
「で、まだ懲りてない奴いたらかかってこいよ、相手は俺だ、清野は俺の子どもだ、それ以上手を出したらお前らの顔変形させるぞ」
「す、すみません」
「僕たちが悪かったです」
わかればいい、と父は言って帰って行った。
その後、私は空愛くんの告白を改めて受け、今回はOKを出した。
悠真君も真面目に勉強していると言う。
兄も、取っ替え引っ替えしていた女の子たち全員に謝って、それでも許してくれた1人の女の子と付き合っている。
成績が良くないと否定される!?→←恋人は大人数が当たり前の兄を持つ少女
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