恋人ペット WEST

わん ページ8

「いくら赤ちゃん増やしたくても欲しくないのに出来ちゃったら困るやろ？」



育てていくのも本人たちやしな〜と私の髪を指に

クルクルと巻きつけながらそう呟くのぞむ



「まあ…」


「だからそれを防ぐために薬を飲んでからしなきゃ赤ちゃんが出来へんようになってんねんて」


「そう、なんだ」


「だから今の俺とエ /ッチしても赤ちゃんできたりはせえーへんから安心して？」


「っ、のぞむとそうゆうことはしないから」


「ええっ、！？」



これでもかというくらい目をまんまるに

見開いて驚くのぞむ

逆になんでそんなに驚いてるの…



「せえへんの…？」


「だって、ペットでしょ？」


「せやけど、」


「ペットと飼い主がそんなことするなんて聞いたことないよ」


「えぇ、でも俺Aちゃんとシたいー…」


「な、っ、！？」


「あかん？」


「……あかん、です」


「ぶぅー…」


すると横から私に抱き着いて

肩におでこをくっつけて黙り込んでしまった



「……」


「のぞむ、？」


「……」



これはもしかして、また



「おーい？」


「……なに、」



……すねてる


顔も上げず不機嫌なのぞむの声だけが返ってくる



「はぁ、…」


「っ、」


「のぞむ」


「な、なにってばぁ、！」


「そんなに拗ねないで？」


「…別に、拗ねてなんか…ない、もん…」



と言いつつも語尾がどんどん小さくなっていってく

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