三十四話 ページ36
血は止まってくれない。うろ覚えな止血方法だがないよりはマシだと思って止血を続ける。
…ふと、煉獄さんが声を上げた。
「…最後になるかもしれない、聞いてくれ」
『な、なに言ってるんですか』
「竈門少年、猪頭少年。…A少女。」
『い、嫌です、聞きたくありません…』
それより止血、と傷をぐいと押さえる。
『急所じゃないんです…まだ、大丈夫です、煉獄さん』
「話せるうちに話してしまうから」
『嫌だ、嫌だ…!』
炭治郎さんには、煉獄家に行くといい、と。
悲しみ、苦しさで震えているからか、煉獄さんの言葉はあまり頭に入ってこなかった。でも、声は届いていた。煉獄さんの声が脳を震わせる。
「俺は、信じる」
頭の奥が熱くなり、涙が溢れているのに気づかなかった。
「君たちを信じる」
煉獄さんはふわりと笑った。
599人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時