九話 ページ11
「あー、あのチビか?派手に血が出てたぜ」
『見たんですね、もっと詳しく』
「なんだあ?いつも全部『そうですか』なのに?やけに積極的じゃねえか」
今度は偶然(!)会った音柱の宇髄さんに話を聞いている。柱は度々御屋敷に呼ばれるらしいので、みんなその少年を一目は見ているようだ。
ただ一目見ただけで、詳細を知らないものの方が多い。あと聞いていないのは、冨岡さんと伊黒さん、この宇髄さんだけである。
「俺に言われてもな…保護されたときは昼だから鬼はもう居ねぇし隠だけでやったらしいからな、たぶん隊員に聞いてもわかんねえぞ」
『そうですか』
「いつものAに戻った…」
ありがとうございましたと一言、もうお手上げだ。柱からは容姿についてしか得られないらしい。
気になりすぎて昼しか眠れないが、大人しく次の任務に行くことにした。
…その任務先。また恋柱に会う。本当に柱運が強い。
「キャーッAちゃんまた会えたー!!共同任務だね!」
相変わらず凄い勢いで撫でられ、よろしくお願いしますと返す。
『私、柱との任務が多い気がします』
「Aちゃん強いから、上の階級の人との任務が多いのかもね!」
なるほど、と頷きながら貰った桜餅を頬張った。
「そういえば、あの少年の話!」
『何かありましたか』
「目が覚めたの!でもぼうっとしててね、記憶が無いみたいなの」
『記憶…』
記憶喪失。それは厄介では?本人に鬼殺隊に入る意思がなければ、もう会う機会もない。
一目見たいが、会う機会もなければ御屋敷に入る理由もなく。
忘れられていたら、どうしよう…
嫌な考えは振り払って、甘露寺さんに話しかける。
『もしお話が聞けたら…下の名前、分かったら、よろしくお願いします…』
「Aちゃん…お兄さん思いなのね!キュンキュンしちゃうっ」
再び撫で回された後、その日の任務は難なく終了した。
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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時