【リヴァイ】人類最強の為に生きる少女の、ちょっと大人な恋物語Ⅳ【進撃の巨人】 (ページ10)

今日:42 hit、昨日:6 hit、合計:81,243 hit

Episode.160 マーレページ10

.

あれから…約４年。

私たちは今…マーレの都市部へ来ていた。

これはエレンが企てた作戦。

約1年前から姿を眩ませていたエレンから突如届いた手紙。

そこに書かれた任務を、私たちは遂行することとなった。

私たちがたどり着いた時には、そこは既に戦場と化していて…エレンと、あまり見たことのない巨人が戦いを始めていた。

その援護にミカサが入り、それに続くように兵長と私も宙を舞った。

「おい、獣が来たぞ…援護しろ」

「了解です」

あの日以来、久々に会った獣の巨人。

前と同様にこちらへ石を投げてくる。

兵長は一瞬の隙をかいくぐり、獣へ特攻をかける。

私は獣を守ろうとする兵士たちを捌きながら、兵長が無事獣を捉えたことを確認し、頭上へ来ていた飛行船へ目を向けた。

「先に行け！」

「はい！」

兵長のその声に従い、アンカーを飛行船へと刺した。

後からついてくる兵長に目をやりながら、何とか飛行船へと帰還する。

兵長の手には、獣の中身…ジークが、だるま状態で引きずられた。

それもこれも、エレンの作戦通りの内容で…

ジークを一旦隔離するために、船の前の方の予備室ようなところへ入る。

兵長とジークは…まあ、言ってしまえばバチバチな状態だった。

そりゃそうだ。

今回の作戦の内容を無視していれば、兵長は普通に獣の首を取れただろう。

でもそうしなかったのは、兵長が今回のエレンを…信頼しているから。

この人は本当に情の厚い人だ。

そういうところは…４年経った今でも変わらなくて、ずっと前から私の好きなところの1つでもある。