【リヴァイ】人類最強の為に生きる少女の、ちょっと大人な恋物語Ⅳ【進撃の巨人】 (ページ40)

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Episode.190 英雄の最期ページ40

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次の日、兵長は無理やり起き上がると、イェレナにエレンの行き先を吐かせると言って廊下を歩きだした。

肩を支えようと手を伸ばすも、それは振り払われてしまった。

昨日のこと…まだ引きずってるのか…

それからイェレナからエレンの行き先を聞きだした明朝。

兵長は前線に復帰した。

立体機動を親指含めた指3本で握るのは…相当至難の業に見えたが、兵長が行けるというので、今はそれを信じるしかなかった。

ここへ残ることとなったアニや、一緒にエレンを討伐する道を選んだピークさんたちと会話をしながら飛空艇の準備を待っていたところ。

瞬間、辺りに銃声が響き渡る。

それはフロックだった。

飛空艇の燃料タンクに穴が開き、それの修理を始めるアズマビト…そこに迫る…地鳴らし…

それからのことは、あまり…思い出したくなかった。

それを見たハンジさんは、ここは自分が引き受けるといい、アルミンへ団長の座を譲った。

私は、堪えられなくなり、ハンジさんに思わず抱き着いた。

「A…君も…よくここまで頑張ったね…」

「もう、お世話に…なりっぱなしで、何を言ったらいいのか…」

「A、彼を…どうか救ってやってくれよ？」

「もちろんです…ハンジさん、今まで…ありがとうございました」

ハンジさんはコクっと頷き、奥の方で兵長と話している様子だった。

兵長は、ハンジさんの胸にドンっと手をついて

それは、とても小さな声だったけど、確かに…

『心臓を捧げよ』

と、言っていた。

ハンジさんが巨人へ向かって飛び立つ。

しばらくはその様子を見守っていたが、飛空艇の準備が出来たところで、私たちはそちらへと向かった。

飛行船が…飛び立った――瞬間

ハンジさんが、炎に包まれながら地面へ…

「…じゃあなハンジ見ててくれ」

兵長のその声は、何か…決心のような、それでいて寂しさが残るようなそんな声だった。