【リヴァイ】人類最強の為に生きる少女の、ちょっと大人な恋物語Ⅳ【進撃の巨人】 (ページ28)

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Episode.178 久しぶりの顔ページ28

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その後、十分に体を温められながら街へ向かった。

とりあえず何か口にした方がいいと配給を受け取ったのち、ものすごく久々な顔を目にした。

それに驚いたのは私だけじゃなくて…

そこにいたのは、アニだった。パイを口いっぱいに頬張った…アニだった。

「あ、に！？え…久しぶり…」

「ひ、さしぶり…」

「…元気そうだね」

「あんたは…死にそうだね」

「…うん、そう…かもね」

たしかに、今の私はかなり死にそうな状態に近い、それは…身体も、心も…

――私は、身体的な疲れも相まって、いつの間にか気絶していたらしい。

翌朝、移動中の荷馬車の中で目を覚ました。

「A！起きた！？実は―――」

荷馬車が着いた先は、森の中の野営地だった。

そこにいたのは、知らない女性と、知らない男性と…ハンジさんと――

全身を布でくるまれた、蛹のような兵長の姿があった。

思わず荷馬車から飛び降り、ふらつく体をどうにか支えながら、兵長の元へ一歩一歩足を進めた。