【リヴァイ】人類最強の為に生きる少女の、ちょっと大人な恋物語Ⅳ【進撃の巨人】 (ページ22)

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Episode.172 兵長の弱みページ22

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そういうと兵長はため息を吐き出し、腰を上げた。

ジークは、なかなかに口が立つ…とは感じていたが、恐らくあれは勘も冴えるパターンの人だ。

兵長の弱点が私だと、それがどれくらいの力を持っているのか…現状ではまだバレてはいないだろうけど…これがバレたら…結構厄介だ。

そんなことを考えながら日々を過ごすうちに、なんだか嫌な胸騒ぎがしていた。

それは、ジークが度々口にする、時間という言葉から始まり…そして今また、その言葉が紡がれる。

そして…ジークの叫びの後、そこにいた私と兵長以外の兵士が一気に巨人へと姿を変えた。

慌てて立体機動に移る。

兵長は…正直、こういうのに…めっぽう弱い。

それを、完全に逆手に取られた。

兵長は、案の定いつものように動けず、巨人の顔を見るたびに討伐するかを悩んでる様子だった。

「兵長！この人数相手に逃げ切るのは難しいかと！どうかご判断を！」

「…っ」

瞬間、私のアンカーに巨人の手が引っかかる。

ヤバイ…と、思った瞬間、辺り一面に血しぶきが舞った――…