【リヴァイ】人類最強の為に生きる少女の、ちょっと大人な恋物語Ⅳ【進撃の巨人】 (ページ3)

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Episode.153 夢じゃないページ3

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それから、目的地であったエレンの家の地下室へ向かった。

そこにあったものは、この世界のすべてを覆してしまうような内容だった。

エレンの父親、グリシャは…外の世界から来たと、その外の世界の話がその手記には書かれていた。

それから九つの巨人のこと。

マーレという国のこと。

それは私たちの力だけでは到底たどり着くことのなかった…答えだった。

それを持ち帰り、上の人とまずは話し合うそうで…一旦はその場は解散となった。

隊規違反をしたエレンとミカサは懲罰房へ入れられ…わたしは、いつも通り…兵長の部屋へ戻ってきて、しまった。

あれから兵長は殆ど口を開かなかった。

いや、正しくはわたしには、口を開かなかった。

ハンジさんやエレンとは普通に…まあ、いつもよりは言葉数は少なかったものの会話をしていて。

やっぱり…怒ってるんだろうな…そりゃそうだよな。

私は、兵長を１人にする選択肢を、自ら選んだんだから…

そりゃ怒るよ…

私は兵長に続き立体機動装置を外し、いつも通りバスルーム…へと、向かおうとした…が、

兵長が私の腕を掴み、そのままベッドへなだれ込むように倒れ込んだ。

「へ、いちょ…」

「…これは夢か？」

「…え？」

「俺は、いつからこんな都合のいい夢を見るようになった？」

「へ…ぃ、ちょ」

「夢なんだろ、そう言えよ…さっさと覚ませ、もう…うんざりだ」

ぱしっと兵長の頬を両手で挟む。

兵長は目を見開いて、じわっと…薄く、涙を浮かべた。

「夢…じゃ、ないです、私…生きてます」

「……っ」

「あの後、兵長とお別れをした後…団長から命令を受け、身を隠していました」

「だから…私が生きているのは団長のおかげで…あの時、私がした決断は…本心だったと、いうことです」

「…んなことはどうでもいい」

「え！」

「生きてりゃ、それだけでいいんだよ」

「そ、れは…でも、私は…」

瞬間、兵長の唇が私の口を塞いだ。