Episode.169 養育費 ページ19
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side:Levi
「あれリヴァイ、それ…どしたの？」
「ん？」
指を指されたところは、今朝あいつが吸い付いてきたところだった。
たしかに、位置的に隠れねぇところだとは思っていたが…あいつは後先ってもんを考えねぇのか…
「飼い猫に噛まれた」
「あーー！！ それが俗にいうキスマーク！？」
「声がでけぇんだよクソ眼鏡」
「へぇ…意外、彼女そういうことするんだ」
「まあ…言われてみればそうだな」
「なんだよー愛されてるじゃんかぁ」
「なんだよとはなんだ」
「彼女、身体のことで悩んでる節があったからね、ちょっと心配してたんだよ」
「…そういやてめぇから下着を貰ったと聞いた」
「ああ、安心して、新品だから」
「何当たり前のこと言ってやがる…」
「いや、彼らの装いは私たちとそう変わらなかっただろう？」
「だから少し気になって色々と調べていたら、いやまさかあんなに色気のある下着があるとは…」
「…てめぇも誰か見せる相手でも見つけやがれ」
「別に見せるだけなら貴方でも良いわけだしねぇ」
「よくねぇよ、気色悪ぃ…」
「酷いねぇ、私だって一応女性なのに」
「てめぇは女の成りをしたただの変人だろうが、女の気を出すな」
「いや、女の気は出してないよ、そんな想像する方が気色悪いんだけど」
「…よくわかんねぇが…オニャンコポン辺りはどうだ」
「うーーん、でもあれ、到底私に似合うとは思えないんだけどねぇ」
「いや、知ったことじゃねぇが…あいつには似合ってたぞ」
「いや、Aと比べられてもねぇ…彼女も、あれだけ美人だというのに…何をそんなに心配してるんだか…」
「まあ、美人には美人なりの悩みがあるそうだが…いや、今回のそれとは関係ねぇだろうが…」
「あれだろう？ 多額の支援金のことだろう？」
「知ってたのか…って、まあ、てめぇは今は一応団長だし知ってて当然か」
「うん、でも彼女自身は手を付ける気がないみたいで…どうしたものかと」
「調査資金にでもしときゃいいだろ」
「いやダメだろ、一応彼女の養育費なんだから」
「養育費っつったって…内地の貴族共があいつを競りにかけた金だぞ、綺麗なもんじゃねぇだろ」
「…え、そ…うなの？ それは…ごめん、知らなかったな」
「だから使いたがらねぇんだろ」
「それは…確かに、そうだろうね…うん、最悪ヒストリアの農場への寄付でもいいわけだしね」
「…まあ、それが一番無難そうだが」
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年10月5日 16時
