Episode.164 久々の… ページ14
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「ありがとうございます！ 兵長にこっそり感想聞いておきますね」
「あ、はい…ぜひ！」
そう言ってニコロさんからお皿を受け取り、兵長の元へ戻った。
兵長の手元のお皿は、もうほぼ完食が近く、多めに貰ってきてよかったなと思った。
「ね〜美味しいでしょ？」
「…悪くはない」
「正直にどれが好みだったか教えてくださいよ」
「…この白い魚は美味かった」
「魚は筋肉をつけるにはおすすめらしいですよ？ タンパク質とかなにやらが豊富だそうで…」
「ほう、いいことを聞いた」
「発育にも良いそうです」
「…お前、んな話を大っぴらにすんじゃねぇよ」
「知識として持っていて損はないかと」
「つーか…まだ気にしてんのかよ」
「いや、最近はそこまで…は」
「…そういや、最近シてねぇな」
「し…！！」
「へ、兵長こそ、そういうこと大っぴらに言わないでください！」
「大っぴら…つっても、人もいねぇんだからいいだろ」
「よくないですよ〜」
そういうと、兵長は静かに私の耳元に口を寄せた。
「…するか、久々に」
ドキっと胸が高鳴る。
兵長のその声、凄く…久々に聞いた。
一応、宿舎はあって、皆もそこで暮らしていて…私たちの部屋もちゃんとあったのに…なぜか、最近はそういうことは全くなくて…
そういうことってのは、一番油断が生まれる瞬間って言うし、兵長…ずっと気張ってたし…仕方ないのかもしれないけど。
…そういえば、ハンジさんからもらった下着…つけてみようかな。
なんでもマーレでは可愛い下着が山ほどあるとかで、謎におすそ分けをされた。
ハンジさんは、多分…そういうの興味ないんだろうけど。
そんな、ちょっとだけ期待に胸を躍らせながら食事を済ませ、部屋へ戻りシャワーを浴びた。
かわいい下着…というよりも、なんか…不安になるくらいペラペラな感じだ。よく貴族の間で流行ってる…レース？みたいなのが沢山ついてる。
下も…なんか、面積が狭い気がする…というか…なんか、気合い入れてると思わるんじゃ…？
いや、でも久々だし…気合い入れてもおかしくないし…それに兵長だって、きっと…したいと思ってるから誘ってくれたわけだろうし…
うん、大丈夫…きっと大丈夫だ…
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年10月5日 16時
