【リヴァイ】人類最強の為に生きる少女の、ちょっと大人な恋物語Ⅳ【進撃の巨人】 (ページ12)

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Episode.162 彼と彼の作戦ページ12

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それもこれも、この日のエレンの話がきっかけだった。

あの日、海を見に行った後、密かにエレンはジークから手紙を受け取っていたそうで。

その内容が、ここ…パラディ島への戦争をマーレが企てているという話だった。

それを信じるにはいささか証拠が不十分であったが、手紙に書いてあった日時通り、海にはマーレの兵が攻めこんできていた。

先回りし、エレンの巨人化によってその船を座礁させ、マーレ兵をパラディ島へ受け入れる作戦を決行することになったのだ。

最初はもちろん上手くいくはずもなく、散々揉めたり、多少の犠牲のもとにその関係は成り立っていた。

が、それを覆す人物、イェレナが海を渡ってきたことにより、マーレの裏切り者の“義勇兵”が結成される運びとなった。

それからのパラディ島の進化は目まぐるしかった。

港、線路、銃、船、料理…など、今までこの島の中にはなかったものが沢山マーレにはあるようで。

それを見たハンジさんをはじめ皆、もちろん私も含め、興味津々だった。

兵長はしばらく…というか、殆ど警戒心を解かなかったが、その技術自体は認めており、少し興味を示していた。

ニコロという料理人は、とても美味しい料理を沢山作ってくれた。

その殆どがサシャの胃袋へ流れていってしまっていたが、それでもなお、彼は作る手を止めず、皆に料理を振る舞ってくれた。

彼の料理を食べている時は、この…先の見えない世界のことを少しだけ

忘れられるような気がした。