Episode.152 任務 ページ2
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「兵長…大丈夫でしょうか。ここでも十分風に当たれると思うのですが…」
「あれは…照れ隠しだと思うよ？」
「誰に対してです？」
「…周り、じゃない？」
そういったハンジさんの目線の先には、こちらをじっと見つめている同期の姿があった。
…ああ、確かに
「いや、私もあんな彼はじめて見たしね…ああいうヒーローみたいなことしちゃうんだ」
「ヒーローって、人を壁から突き落としたりしますっけ…？」
「いやでも、勢いだけでいうとヒロインを迎えに行くヒーローそのものだったでしょ、彼…本当に参ってたから」
「ああ…ハンジさんは、団長に打つべきだと判断したと…」
「え、リヴァイから聞いたの？」
「はい」
「そう…じゃあ、獣の巨人のことも…」
「はい、一応…」
「…あんな空中でそんな話をしちゃうくらい、参ってたってこと…なのかもしれないね」
「彼が弱音を吐くことなんてそうそうないし…」
「どうやら、兵長が生きてる限りはこの任務は続くそうです」
「それは、リヴァイを救おう作戦？」
「はい、私は…団長の指示で身を隠していました」
「それは…最初からその指示だったの？」
「…いいえ、私は…死ぬ覚悟はできていました、なので…余計に」
「兵長へ向ける顔が…ないといいますか」
「でも、うん…生きててよかったよ、本当に心からそう思う」
「それはきっと彼も同じだと思うよ」
「…そう、だと…いいのですが」
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年10月5日 16時
