Episode.150 最期の命令 ページ50
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あれから、進軍を決意し、馬にまたがった時、団長から告げられた任務は…意外なもので
他の兵士に聞こえないように、耳元で団長は呟いた。
「他の兵士に気づかれないよう、離脱しなさい」
「君の任務は私が死んでも、彼が生きている限りは有効だ」
「…でも、それは」
「これは、命令だ」
「……団長、今まで…大変お世話になりました」
「…海というものを、彼と見れるといいな」
「絶対…見てやりますよ」
「団長のためにも…」
「どうやら、私は彼に負けたらしい。君に相応しいのは…間違いなく…」
そう言って団長は兵長の元へ目を向け、そのまま馬へ乗った。
私もそれに続いて馬へ乗り、進軍すると見せかけて…馬だけ犠牲にし瓦礫の下に身を潜めていた。
劈く悲鳴、士気を高めるために野太い声が上がる。
その姿は勇敢だった。
みんな勇敢な兵士だった…最期まで。
「…っ」
瓦礫に石の破片が当たり、崩れる。
致命傷は回避したものの、割と…激しく頭を打つ。
そのまま…意識を手放した。
それから、どれくらい経ったかわからないが、遠くで声がしていた。
身体を起き上がらせ、声のする方向へ目をやると、そこにはジャンの姿があった。
ジャンは驚きながらこちらへ駆け寄り、持っていた布で額を軽くぬぐってくれた。
「お前、良く生きてたな…」
「まあ…団長のおかげ…なんだけどね」
「団長は…って、それは後だ、飛べそうか？ 背負うか？」
「ううん、飛べる」
「わかった、俺は先に兵長を呼んでくる」
…なんで、兵長…？
とは思いつつも、そう言うってことは兵長も無事ってことで…獣は、どうなったのかな。
兵長のことだからちゃんと討伐したのかな？
その割には、形跡がない気もする…けど、今は…兵長に無事を報告するのが先だ…と
壁を上った矢先だった。
兵長が勢いよく飛びついてきて、そのまま――
「ぎゃーーーーーー」
壁の上から兵長諸共突き落とされた。
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妄想侍(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！本日更新のお話を読んで頂けますと幸いです…！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (10月4日 17時) (
レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 夢主（主人公）は死なずに生きてますでしょうか？ (10月4日 6時) (レス) @page48 id: 98daa3d62c (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます！最近更新時間まばらですみません汗。一応ラストまで構想は出来てるので、最後まで更新頑張ります〜！ (10月3日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新してくださったのですね！ありがとうございます、、嬉しいばかりです。私この作品が大好きなので更新これからもよろしくおねがいします (10月2日 22時) (レス) @page47 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！わ〜すごく励みになります…！今後も更新頑張ります！ (9月20日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年9月2日 16時
