Episode.136 何も知らない ページ36
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side:Levi
「…悪かったな」
考えた末に出てきた言葉は、そんな呆気のないものだった。
「…え？」
「…知らなかったとはいえ、不快な思いをさせた。悪かった」
「こちらこそ…すみません、まさか…あれ程までの執着が残っていたとは…」
やはり…内地の連中が放っときはしねぇだろうと思ってはいたが…
まさか、既にあんな状態になってるとは、んな説明…
エルヴィンからも受けてねぇし…つーかあいつが知ってるのかすらもわからねぇが…
Aは疲れ切った様子で手で顔を仰ぎながら息をついていた。
その、汚れた身体を今すぐにでもシャワールームへぶち込みたいところだが…
その格好を楽しまねぇのは何だか惜しい気がして…
とりあえず、何をするとも決めねぇまま、Aの手を掴み、ベッドへ放ってみた。
「わっ、なんですか？」
「いや、なんでもねぇ」
「え？ や…そんなわけ…」
顔を赤らめるAを他所に、隣にどさっと寝ころぶ。
Aは驚きながらも何かを察したのか俺の胸に手を当ててゆっくりとさすっていた。
…いや、被害者は明らかにてめぇだと…思うんだがな
というか、母親の話なんぞ、そういや…聞いたこともなかったな。
まあ、聞いたら嫌でも思い出すだろうと思い聞かなかったわけだが…あんな話のあとに俺から切り出していい話でも、ねぇだろうしな。
だからって待ってたところでこいつが話す気もしねぇし…そういや競りがなんだとも話してたが…こいつ、受け入れてたよな。
ってことは…そういう事実もあったってことで…
よくよく考えてみると、俺はこいつのことをよく知らねぇ気がしてきた。
いや確実に知らねぇ。
訓練兵時代の話も聞いたことねぇし…というか、5年間ずっと訓練兵やってるわけじゃねぇんだ、その間にも何かしらあったにちげぇねぇわけだが…
…俺は、わりと話したつもりだったんだがな。
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妄想侍(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！本日更新のお話を読んで頂けますと幸いです…！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (10月4日 17時) (
レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 夢主（主人公）は死なずに生きてますでしょうか？ (10月4日 6時) (レス) @page48 id: 98daa3d62c (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます！最近更新時間まばらですみません汗。一応ラストまで構想は出来てるので、最後まで更新頑張ります〜！ (10月3日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新してくださったのですね！ありがとうございます、、嬉しいばかりです。私この作品が大好きなので更新これからもよろしくおねがいします (10月2日 22時) (レス) @page47 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！わ〜すごく励みになります…！今後も更新頑張ります！ (9月20日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年9月2日 16時
